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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 金色の魔女とオオカミ ( No.76 )
- 日時: 2016/01/03 12:23
- 名前: ぱすてる∞ (ID: Q.pGZPl6)
38#二次試験『心』の試験 受験者ウルフ
「納得いかない、て顔してやがんな」
ウルフが笑みを浮かべてフーラにそう語ると、更にフーラは頬をふくらませた。
「だって…。だってだって!!ンもうっ、納得いかなーい!こんなやつが合格だなんて…」
「あぁ、最初のお前の言葉がなかったら、不合格だったかもな」
ウルフの笑みをみて、またため息をつくと、フーラは「うーん」と悩み始めた。
「何が悪かったんだろ?あたい、結構まえからウルフには仕掛けたりしてたんだけど」
「仕掛けた?」
「うん。ウルフには試験を受けるまえから。ほら、リリー様が夢にでてきたりしなかった?」
「あ」
そういえば、と思いをめぐらせてみると、確かに夢ででてきた。
あの時もリリーは「復讐して」とせまってきた。
あれもフーラの仕業だったのか。
「まあ、復讐心をなくしてくれたのは素直に嬉しいけど」
フーラがそうぼそりと呟いたのはウルフには届かなかった。
「今、なんて?」とウルフが聞き返そうとした。するとその前に
「でも、あたいはまだ認めてないし!?ゆーえーに、ウルフさんには二次試験を受けてもらうよ☆」
言っている意味が分からず、「あ?」と顔をしかめると、
「だから、二次試験!もう一回、ってこと」
「はあ?いや、おかしいだろ。オレ、不利じゃん」
「ほらほら、男でしょ!腹をくくりなさい!」
「いやいや…」
反論しようとするが、フーラが白く細い指をこちらにむける。
その顔は幸せそうに微笑をえがいており、ウルフはその女神のような顔におしきられてしぶしぶその手をとった。
白い光が展開される。
二次試験 『心』の試験。受験者ーーウルフ。
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