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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 猫被り王子様。 ( No.4 )
- 日時: 2015/09/24 22:59
- 名前: 氷優。 ◆oR8MhqCGDo (ID: UKb2Vg8d)
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【第1章 理想の王子様。】
クリーム色のブレザーに付いた金色のボタンが、太陽の光によりきらきら光ってる。
アイロンをしっかり掛けた為、皺なんて1つもない赤と黒のチェックのスカートは、風でふわふわ揺れていて。
私はそのブレザーとスカートを見て口角をふっと上げると、直ぐ様1階へと向かって行った。
トットッという音を響かせ、1階へと降りて行く。
因みに私の親は、夫婦揃って海外出張中。その為、家には当分帰ってきていないんだ。
だから私は、現在この無駄に大きな家で1人暮らし中。料理も裁縫も掃除も、全て私がやっている。
なのに不思議なのは……料理と裁縫は、どんなにやっても上達しない事。家庭科の成績は、毎回最悪。
私はお風呂場へと向かい、ヘアバンドを装着。
顔を洗って、歯を磨いて、それからヘアアイロンで髪を綺麗に整えて。軽くお化粧をすれば、完璧だ。
「ん、おっけ」
洗面台の鏡と睨めっこを始める。やっと納得した私は、息を吐き出すと再び自分の部屋に向かった。
それからあの清楚っぽく、でも可愛らしい制服を着る。と、丁度良い時間になった。
革のスクールバッグを手に持つと、ひんやり冷たい金属のドアノブを捻り、私は足早に家を出た。
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