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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 正義に夢見る悪の手下の少女の話。 ( No.2 )
- 日時: 2015/09/24 17:05
- 名前: 栗城 (ID: d4ff9UDO)
第一話『魔界令嬢、レオ=キャラメル』
我輩の名前はレオ=キャラメルである!
ここは魔界。魔物とか、魔族とか、悪魔とかが住む世界。
オドロオドロしい見た目とは裏腹に、普通の世界である。…魔物やら魔法があるけれども。
私は夢見る超絶美(微)少女レオ=キャラメル。美味しそうな名前の魔界の貴族さんの娘。
花の160歳、悪の手下育成学校に入学します!
***
事の発端は初めて人間界に行ったときだった。
魔界貴族は人間と交渉することがたまにあり、魔界令嬢は160歳(人間でいう16歳)になると人間界へ見学に行くのだ。
私は末っ子で家を継ぐ未来もほとんどないはずだが、それでも義務なので行った。
とにかく、人間界はすごかった。
技術の発展が早く、魔法の代わりには科学というものを使う。
とりあえずそこで一ヶ月間住み、この世界の高校とやらに通うらしい。
指定されていたマンションの一室の鍵を大家に貰い、荷物を整理し始めた。
「あれ?なにこれ。手紙?親バカなうちの親ならあり得る。」
真っ白な便箋に血文字で『レオ=キャラメルへ』と書かれている。怪しい。
血文字とは基本的に契約、誓約、呪いに使われる。
とりあえず魔法でbarrier(かっこよく言ってみただけ)を張ると、封を切った。
「『レオ=キャラメルへ
我が名は偉大なる魔王、レビヲトゥースだ。
さて、堅苦しいのは抜きにしよう。
ひっさしぶり、レオちゃん!
最近は夫のチュリオットが魔王の役目果たしてるよー!」
保留
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