『prologue』「私の信じてた全ては、」雨が、頬をつーっ、と撫でていく。「私なんて、どうでもよかった。」ああでもこれは、涙かな。「もしカミサマがいるんなら。」悲しみの涙?違う。「その汚い手から世界を奪ってやる。」歓喜の涙だ。静かに、誰にも知られず。三木霊は、息を引き取った。