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Re: 美女4人怪盗団 ( No.13 )
日時: 2015/10/22 19:01
名前: キャッツアイ (ID: Z5cmkimI)

オーロラ、ベル、ジャスミン、アリエルが、校内へ忍び込み、

見事 理事長の隠し預金口座通帳を盗んでから3日、

理事長は毎週のように、通帳を確認した。

本の間を探した。

通帳を確認……したかったのだが、それはどこにもなかった。

学校中に、この世のものとは思えない悲鳴が響き渡った。

職員室で、ただならぬ声を聞いた恵美里と安藤は、ピンと来て顔を見合わせた。

「まずい、何かあったんだ。」

「まさか、あの通帳が」

「そんなはずない、警備体制は万全だ。」

「でも理事長のこの声は?」

「兎に角行こう」

理事長室に安藤が入った。恵美里は怖がってはいらなかった。

5分しないうちに安藤が出てきた。

「やばいよ、盗まれたんだよ。」

「そんな」

「なんの痕跡もなく、ただ、通帳だけ消えていた。それと、このカードを見て。」

絶句するえみり。

「理事長は発狂している。今部屋に入ると危険だ。俺たちは絶対に解雇だ。

それに、この事が学校に知れると、もしかしたら訴えられるかもしれない。」

「刑務所はいや」

「わからない。でも、もう隠蔽しようがないよ。俺たち、もう必死に保身をする必要なんかないんだ。どうせクビなんだ。

理事長のご機嫌伺いはもういらないさ。喧嘩してからやめてやる!!!」

「もうどうしようもないのね。」

「そうだよ、この学校とはおさらばだ」

「安藤先生、わたし、最後にやりたい事があるの。協力してくれる??」



美蘭はあらゆるつてに電話をかけまくり、警備会社をののしり、職員室へ行き当たり散らしどなりまくった。

数時間後、少し落ち着きを取り戻し、今後どうするかについてじっくり考えようと、美蘭は理事長室へ戻ってきた。

理事長室のカギは開いていた。

不審に思いながら、美蘭が一歩中へ入ると、

頭上から何か、白くて、大きな丸い、ずっしりしたものが降ってきた。

美蘭の頭に直撃し、白いものが四方へとび散った。

バースデーケーキだった。

美蘭は何が起こったのか理解できず、立ち尽くした。

再びパニックになり、とりあえず頭をぬぐおうと、手近にあったティッシュペーパーで顔にこびりついたクリームを拭き取ろうとした。

ティッシュペーパーには大量のコショウが振りかけてあった

美蘭のくしゃみで、クリームがさらに広範囲に飛び散った。


怒り浸透に達した美蘭は、考え付くあらゆる暴言を吐きながら、ケーキを払いのけた。

そして、このいたずらを仕掛けたやつを死刑にしてやろうとかんがえながら、自分の椅子に座ろうとした。


椅子の、組み立てねじがゆるゆるに緩めてあった。

美蘭は、きれいに、後ろにひっくり返った。おまけに机のかどで、すねを強打した。

お約束。
どこまでも、アメリカンコメディのお約束をやりたい3人だった。