コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 美女4人怪盗団 ( No.17 )
- 日時: 2015/10/24 05:39
- 名前: キャッツアイ (ID: Z5cmkimI)
4人はラスベガスの旅行パンフレット、観光案内を
カウンターに広げ、夢を膨らませていた。
おバカな華は、3人を笑わせようとして、夢だけでなくほっぺたを膨らませ、おまけに鼻の穴も膨らませた。
「華、可愛くないわよ、それに全然笑えない」
厳しい麗が言った。
「麗ちゃんこそ、その膨らんだ胸をしぼめなさい。」
華も言い返した。
「みんな、ラスベガスの一番の楽しみ方は何?」
麗、都、薫がそれぞれ考える。
「色々あるからねえ。ド派手なショーと、豪華なディナー、それにミュージカルじゃないの」麗が言った。
うんうん、と同意する4人。
「私は グランドキャニオンが見てみたいな。」
と都は写真を見せる。
華は馬鹿にしたように言う。
「やだあ、都。グランドキャニオンはラスベガスじゃないわ。アメリカじゃないでしょうよ。こんな岩だらけの砂漠は」
「ちがうよ、ほら、べガスのツアーにも載ってるじゃん。」
「またまた嘘ばっかり…あれ?」
パンフを見て驚く華。麗が意地悪そうに言う。
「華ったら、グランドキャニオンを知らないの?」
「ちょっとイマイチ地理はわかんないの。」
「アメリカは、90%が砂漠なのよ。人の住んでる都会は残りの10%だけ」
「そうなんだ。」
微妙な嘘を教える麗と気付かずに信じ込む華。薫がつっこんだ。
「麗ちゃん、からかわないであげなよー。華が今よりもっとあほになるよ。」
「それを目指してるのよ」
「かわいそうな華が、ますます混乱してるじゃん」
「おもしろいじゃない。」
「もー麗ちゃん!!!」
一般常識以外のマニアックな事はよく知ってるのに、どこかずれた知識を持っている華は、いままでにも麗からいろんなまことしやかな嘘を吹きこまれているのだ。
「面白い事はよく覚えるのよ。」
麗のいたずらは治りそうにない。