コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: すれ違い☆コンプレックス ( No.38 )
- 日時: 2015/12/24 16:26
- 名前: 恋桜 ◆/gMR5eBC/k (ID: KZRMSYLd)
第三話「クリスマスお楽しみ会」前編
「じゃあ〜、これから学級会をします。お題は」
バンッ。
勢いよくボードが司会の机の上に出され、
「クリスマスお楽しみ会の遊びについてです」
お題が発表された。
「クリスマスお楽しみ会?」
「わーっ、楽しそう!」
「えー、やだ〜」
皆から、賛否の声が上がる。
嬉しい子もいれば、嫌な子もいるみたい。
別に私は、楽しいと思うんだけどな。
「はいはい、静にして。遊びは体育館。じゃあ、やりたいものがある人は手を挙げて」
今回の司会は虹ちゃん。
クラスのリーダー的存在で、まとめるのが得意。
ついでに言うと…美人。
つまり、賛否が激しい今回の話し合いには、うってつけの子ってわけ。
まあ…。ちょい不良だから、適当なところもあるけど。
「はいはいっ、ドロケイ!」
「氷オニ!」
「バレー!」
「バスケ!」
「ドッヂボール!」
皆から、どんどん案が出される。
書記の子は、せっせと黒板にその案を書いていく。
落ち着いてきたところで、虹ちゃんがストップをかける。
「はーい、じゃあ、ボールか鬼ごっこか、決めようか。多数決でいい?」
皆、コクリとうなずく。
「じゃあ…ボールがいい人!」
半分くらいが手を挙げる。
「鬼ごっこがいい人!」
さっきの残り…。つまり、もう半分が手を挙げる。
ちなみに私は、ボール。走るのきついもん。
それに、バレーやりたい。
「じゃあ、ボールの方が3人多かったから…。ボールで!」
「えー」
「やだぁ〜」
「当たったら痛いじゃん」
鬼ごっこ派の人から、批判の声が上がる。
「じゃあ、何か反対の意見で言い分がある人」
「はーい。多数決で決めるとか、おかしい」
「最初に聞いて、誰も反対しませんでした」
即答。
「はいはいっ。ボールが当たると痛いよ」
「柔らかいボール使おうか。それならいいよね」
またまた即答。
「はいっ、決定!じゃあ、『バレー』『バスケ』『ドッヂボール』の中から、多数決!」
☆ ☆ ☆
結果。
遊びは『ドッヂボール』になった。
バレーとバスケは、ルールを知らない子が何人かいて、あんまり楽しくないかもしれないから、却下。
みんな知ってて、楽しめるのは『ドッヂボール』だけだったんだ。
なんでか、虹ちゃんがまとめるとみんな賛成の意見にまとまる。
ホント、なんでだろうね。
まあとにかく、お楽しみ会楽しむぞ〜!
- Re: すれ違い☆コンプレックス ( No.39 )
- 日時: 2015/12/24 16:40
- 名前: 恋桜 ◆/gMR5eBC/k (ID: KZRMSYLd)
第三話「クリスマスお楽しみ会」後編
「ヘイパス!」
「きゃぁぁぁぁっ」
「こっちこっち!」
みんなスッゴク盛り上がってる。
ちなみにさっきの悲鳴、私です。
今はドッチボールの真っ最中。
32人を8人1チームにして、それを4つ作ってトーナメント風にしてます。
「きゃあっ」
どんっ
「あ…ゴメン!」
ボールをよけたら、男子にぶつかっちゃった。
って言うかあたし、良く悲鳴上がるなぁ。
「ひゃぁぁぁっ、夜那!こわい!」
「ぅわぁっ、心乃!びっくりしたぁ」
「あっ、危ない!」
ぎゅいんっ
心乃があたしのことを、おもいっきり引っ張った。
「あ、ありがと。びっくりしたぁ」
「ご、ゴメン。あっ、みて!」
「ん?」
心乃の目線を追ってみると、新居君と神田君が。
「仲いいよねぇ」
「そうだね。あとさぁ心乃。ボール来てるよ」
「ひゃぁぁっ」
ふふっ、心乃、面白い。
そういえば、さっきあたしがぶつかったのって…。
服の色的に、神田君かな?