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Re: 堕天のナイフ【爽やか系イケメンのお誘い】 ( No.24 )
日時: 2015/11/09 01:02
名前: ゴマなし ◆mn1xAu8J/2 (ID: j553wc0m)


  【遅刻の理由】


「…ミスった。寝坊した」

俺、青木誠二は寝坊した。昨日は昔やってたゲームをつい懐かしいと思ってやってしまった結果、かなり夜更かしをしてしまった。おかげで完全に遅刻だ。

「どうする…なんて言い訳をするか……。」

以前は特に休んでも遅刻しても理由を考える、なんてことはなかったが、成績がヤバイ今は別だ。寝坊による遅刻なんて減点食らうような真似は言いたくはない。

「……内なる誠二達よ、我に三つの言い訳を与え給えっ!」

何とも都合の良い話だが、俺は自分の心に助けを求めた。その結果、なんと三つのルートが現れた!

1、お爺ちゃんが倒れて、病院に連れて行ってたんですぅ!(泣きながら)

2、朝起きたら家の鍵が無くて、探してたんだ!(イケボ)

3、べ…別に遅刻なんてしてないんだからねっ!!(ツンデレ)

内なる誠二が弾き出した三つのルート。選んだルートによって、遅刻を免れるか否かが変わる。慎重に選ばなくては…!

「3はダメだ…! 男のツンデレは需要がない。ああいうのは金髪ツインテールがやる事によって萌え要素になるんだッ!!」

「1もこう…胡散臭い感じがして嘘だとバレる。しかも病院の事を探られたら終わりだ…!」

「なら2番だ。2なら仕方ないって思うし、イケボで言えばなんかこう丸く収まるみたいな風潮あるだろっ!!」

俺は内なる自分に感謝し、早速教室に向かった。大丈夫だ。ちゃんとはっきり言えばいい。そうすれば俺は助かる。そしてついに教室にたどり着いた。

そして先生と対峙する。

「遅いぞ青木、遅刻は減点だ!」
「ち……違うんです先生ッ!」

俺は息を切らして急いで来たアピールをしつつ、息を整えて、さっきちゃんと準備してきた答えを言ってやった!!

「遅刻してきた理由は……2番なんですっ!!」

「偉いぞ青木、遅刻の理由を番号にする程ちゃんと考えてきたんだな、よし、減点してやる」
「うわあああああああああァァァ!!!!」

こうして今日も誠二は減点された。。