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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: はちみつとコーヒー。【更新中】 ( No.9 )
- 日時: 2015/10/25 23:20
- 名前: 向日葵 ◆.AJPkz4dwk (ID: SHYi7mZj)
【Story 1.】
学校に着くと、挨拶が飛び交っていた。
ああ煩い煩いと耳を塞ぎながら、私は自分のクラス——B組の靴箱へと向かう。B組の人達は、殆どがもう既に学校に来ていた。
私はローファーを脱ぐと、きちんと揃えて靴箱にしまった。
見た目と性格上、こうやって揃えているところを他人に見られると、必ず「えー意外ー」と言われる。
それはそれで、酷くないか? 君達。
なんてぶつぶつと思っていると、私の名を呼ぶかのような声が聞こえてくる。
でもその声は取り敢えず無視をして、歩き出そうとした……そのとき。いきなり背後から抱き付かれた。
「みーつきっ! おっは!」
「——華恋。あのね、もう少し静かに登場出来ないの? 周りの迷惑」
「ええー? 朝からテンション低かったら駄目じゃん、駄目! だから良いの」
まるで、ぱちりと音が聞こえてきそうなウィンクを私にしてくる。
閉じた片方の目を見れば長すぎる睫毛、開いている目を見れば少し垂れ気味のぱっちり目。
スタイル抜群で、まるでモデルのように表情をくるくると変えることが可能な美少女さん。
本当に——華恋は可愛らしい。
ぼーっと華恋を眺めていた。
と、華恋は私に外れかけたフードを被せ直すと、ふわりと笑い手を引く。
何故だか華恋は興奮気味で、小股から大股へと変えて教室に歩き出した。
私と華恋は同じクラスだから、行くところはどうせ同じだろう。
そう軽い考えでいた私が、甘かった。
- Re: はちみつとコーヒー。【更新中】 ( No.10 )
- 日時: 2015/10/26 22:31
- 名前: 向日葵 ◆.AJPkz4dwk (ID: SHYi7mZj)
古びた職員室の扉の隙間。
そこから私達は——覗き見を、した。
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