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Re: 約束の剣〜デスゲーム〜 ( No.24 )
日時: 2015/11/28 10:48
名前: アウリン ◆gWIcbWj4io (ID: laaGvqHD)

第五章  トランプの里


〜1〜


「よーし!トランプの里、行ってみよー!」

 戦闘のことになるとやけにハイテンションになる。演技だよ、決して中二病を発揮できるとか、面白いパフォーマンスという名のお遊びができるとか、そんなんじゃないからね?

 今私たちは装備を整え、再びトランプの里へやってきていた。
 ここは一面野原で、丈の低い草が風に揺れている。

「この風も気持ち良いけど、エフェクトなんだよねー」
「……リアルな事を言わないでください」
「一気にテンション下がっちまった」

 この一言で私の情報に新たに「めっちゃリアル思考」が追加された。
 今のところ一般的な私の評価はかなり高い。けど……噂を信じちゃいけないね!

 今、主に使われる二つ名は「軍師」、そして「剣の覇者」。
 「軍師」は私の作戦(と言っても、私的にはお遊び……いや、パフォーマンスだ!)が必ず成功し、かつ効果的であることから。基本、怯えさせて破滅という方向で。
 「剣の覇者」は二刀流を使いこなしているからだと思う。

「攻略法は今までと同じかな〜?」
「かな〜」
「カナー」

 適当にあしらう人約一名様と、やる気のない人約一名様、特に何も感じていない人約一名様で、計三名様お通ししまーす!

「あれ?誰かいる?」
「ストーリーの中の人物かプレイヤーか」

 私たちはその里らしき所に足を踏み入れる。目の前には人影が一つあった。
 近づくと装備などから、目の前にいるのはプレイヤーだと分かった。

「おーい!」

 私は叫ぶ。
 その人は私の声に振り向き、驚いたような顔をする。

「おいおい、ここに三人だけで来たのか?」
「はい」

 答えたのはサーヴェルである。私はキャラを押し通す必要があるのでね!そのくせ大声で叫ぶのだが。自分でも矛盾していると思う。

 衝動と言うやつだね!私の本性はうっかりさん!

「はいはい。馬鹿な事考えてないで、皆で奥に行きますよ」

 何故分かった!
 お前は脳の中を見れるのか!?

「……言っておきますけど、僕は脳味噌の中は見れませんよ?」
「味噌……カニ味噌」

 なんでも食べ物に繋げます♪
 皆の視線が痛い。
 酷い。私が何をしたと言うのだ。
 ただ、暗に「カニ味噌食べた〜い!」と言っただけである。

「中ボスに挑む前に『カニ味噌食べた〜い!』なんて暗に言うあなたは、そんなに僕のお仕置きが楽しみですか?」
「いえいえ、そんな事ありませんよぉ?……な、なんて恐れ多い事を……」

 全く、恐ろしい。最近サーヴェルの学習速度が半端ない。私が尻に敷かれているような気がする。この私が!
 それに「カニ味噌食べた〜い!」は私の心の叫び……いや、胃の叫びなのだ。本能に従って何が悪い!ついでにまた私の思考を読むな!

「———行きましょう」

 無視されるのは定番である。つまりこれは、「僕の手には負えません」と言う事。そして彼は冷酷だ。私に一人の生贄を残して行った。

「じゃあ、くえくえ君、奢ってね♪」

私はそれだけ言うと去って行った。


———


 こんにちは、アウリンです。学校から帰ってきたので書いています。本当なら4時間授業のはずが、いろいろあって1時間のみになったんです!

 ところで、最近内容薄いですね……。ついでにストックがこの章で終わりなんですよねー……。
 凍結はしないと思うので、安心してください。

 話が短い&中身が薄いだったので、もう少し投稿します。