コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 魔法が使える世界 ( No.1 )
- 日時: 2015/12/06 20:26
- 名前: 胡桃 ◆/GgRTOxpqo (ID: 2bESk3K2)
第一話 魔法使いになる少女
ここは、特に変わった様な所でもなく、何も無い町。そんな中で、一人の少女が、部屋で寝転がっていた。その名前は、春風菜々子。中学三年生のしっかり者だ。勉強や運動は出来る。性格も優しい。何もかもが完璧な少女。もちろん、学校でもかなりの人気が有る。だが、幽霊や宇宙人等の話は信じない。そして、菜々子には、父が居ない。離婚をし、今は母と菜々子だけで暮らしているのだ。母は、仕事に行っているらしく、今は家に居なく、菜々子だけだった。そんな少女は、今はやる事が終わったらしく、自分の部屋で寝転んでいる。
「あぁ、やる事無いし、出掛けようかなぁ・・・」
何とも女子らしい部屋で、独り言を言った。と、そんな時、友達から遊びに誘われていた事を思い出した。その友達の名前は、桃宮由美。いつも、菜々子に支えて貰っている。菜々子は、早く行かなければ、約束を破る事になってしまう。少し焦り、家の鍵を閉め、急いで由美の家に走った。十分後。ようやく由美の家に着き、「桃宮」と書いてある隣にピンポンを押す所が有った。そこのピンポンを鳴らすと「ピーンポーン♪」と言うよく聞き慣れている音が、菜々子の耳にも小さく聞こえた。由美の耳にも聞こえたらしく、閉じていた玄関の扉が開けられた。
「あっ!菜々子!いらっしゃ〜い!入って!」
と、由美がニコニコとした顔で出て来た。菜々子は、少し遅れたが、何も言われないのが良かった。と、心の中で思っていた。「うん。」と喜んだ顔で返事を返した。そして、由美の部屋に入った。どうやら、母は菜々子と同じで、仕事に行っているらしい。父は、買い物に行き、少し留守番をしていろと言われている。そこで、菜々子と遊ぶ約束をしたらしい。菜々子は、由美の部屋へと足を踏み入れた。由美の部屋に入ると、よく見ているピンクと赤の家具が沢山の部屋だった。
「さ、座って!おやつも有るよ〜。何しよっか?」
いつも通り、菜々子と由美は楽しく話をしていた。だが、十分ぐらい立つと、由美がいきなり変な事を言い出したのだ。