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Re: 魔法が使える世界 ( No.13 )
日時: 2015/12/06 19:08
名前: 胡桃 ◆/GgRTOxpqo (ID: 2bESk3K2)


【たっ大変ティナナ!あの鏡はどうなってるティナナ!?】
大きな声で言ったティナナの言葉に、菜々子と女王様はハッとした。あの爆発のせいで、鏡の事をすっかり忘れていたのだ。そして、その家を見ている暇など無いと思い、直ぐ様お城の方に駆けつける。五分後。その部屋に着くが、もう鏡は割れていたのだ。
「っ!・・・どうしよう!鏡が・・・」
菜々子は、ボロボロになったお城の奥へと進み、鏡の方へと近づいた。女王様は、あの鏡はデリケートらしく、ちょっとした衝撃で傷が付いたり、割れてしまうらしい。良い役目を持つが、デリケートなのが鏡の気にくわない所だ。すると、壊れ掛けの扉を開けた。
「その鏡を直すには、あのルモィナを倒さなければなりませんよ・・・」
と、男性の様な声が聞こえた。振り向くと、菜々子と同じぐらいの、黒い眼鏡を掛けた少年が立っていた。ティナナは、今までの事情を、詳しく話した。女王様も伝えたが、菜々子は「もう戻れないのではないか」と言う考えをし、何も喋れなかった。
「優樹・・・もし良かったら、この子と一緒にルモィナを倒してくれないかしら?この子は、菜々子と言って、とってもしっかりした人間界から来た子なの。でも、あの鏡をルモィナに壊されたから、帰れなくなってしまったの・・・私は、魔法等は使える・・・けれど、この魔法の世界を離れる訳にはいかないのです。」
真剣そうな顔をして、その少年に伝える。どうやら、その少年の名前は優樹と言うらしい。名字も付けると、山下優樹だ。菜々子とティナナは、黙って優樹の方を見ていた。
「えぇ、だからここに来たんですよ。その子と戦う為に・・・」