コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 魔法が使える世界 ( No.5 )
- 日時: 2015/12/04 22:37
- 名前: 胡桃 ◆/GgRTOxpqo (ID: XQOK5vhS)
菜々子は、混乱したまま魔法の世界に来てしまった。だが、こんなに頼まれては仕方がない。そう思った菜々子は「良いよ!」と言ってしまったのだ。それに対し、ティナナはとても喜んでいた。それもそうだろう。つきっきりでお願いをした所、良いと言われたのは、初めてだからだ。が、一つだけ聞く事が有ったらしい。それは「元の世界に帰れるか」だ。
「・・・良いけど、一つ言う事が有るんだ。元の世界には帰れるの?」
その言葉を言ったが、帰れないと言う言葉は、ティナナの口からは出なかった。それは、この魔法の世界と、人間界を繋ぐ鏡がお城に有るらしい。その事を詳しく聞き、お城に行く事にした。お城には、女王様が住んでいるのだ。お城に入る時は、妖精や人々は、入る時は緊張をしている。菜々子も、緊張はしていた。二十分後。ようやくお城に付いたらしく、女王様の部屋に向かった。お城の中は、とても豪華だった。どれもが高級品の様で、見た事も無い家具に対し、菜々子は思わず口に出してしまった。
「わぁ〜・・・凄い綺麗!あ、思った事、口に出しちゃってごめん・・・」
そう謝ったが、ティナナは「大丈夫!」と、菜々子に優しい言葉を吹き掛けた。菜々子は、失礼が無いか心配だったが、少し安心した様だ。そして、広いお城の中で、やっと女王様の部屋に着いた。バタン・・・と扉が開く音がし、女王様が大きな椅子に座っていた。
「まぁ、ティナナ!やっと連れて来てくれたのね・・・」
女王様は、菜々子が思っていたよりも、優しそうだった。本当は、怖い人なのかと思っていたが、また安心をする。
「はい!ですが、あの鏡は有りますか?元の世界に帰れるのかが、心配みたいで・・・」
ティナナは、困った様な顔をしたが、女王様は「少し待ってて。」と言う言葉を残し、隣の部屋に行った。少しすると、女王様が戻って来た。例の鏡を持って来たらしい。これが、魔法の世界と人間界を繋ぐ鏡らしい。何やら、鏡からは特殊なオーラが出ている鏡だ。