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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: もう一度、青空を。 ( No.20 )
- 日時: 2016/07/11 23:06
- 名前: あき朱音 (ID: 4xvA3DEa)
- 参照: 尖った笑顔。
なんでいるのよ。
明らかにそんな敵対心を宿した瞳が、コロちゃんを射抜く。
彼女はそれに動ずることもなく、すらりと長い脚を組み替えるのだった。
「それで? 二人は今、あいつの話をしていたようだけども」
にやり、と笑って目を合わせてくる姿は、なんだかとても大人っぽく見えた。
「……それが、なにか……月代先輩に、関係ありますか」
冷たく返すぶっきらぼうな声に、「あるよ」と迷いなく返ってくる通った声。
ユウちゃんは少し怯んだ目を向けたが、直ぐにティーカップに視線を落とす。
「だって私、彼のことなら知っているからね。……なんでも」
にやっ。
笑っているのに感情の籠っていない___尖ったような、えがお。
これは笑顔、なのだろうか?
笑っているのに笑っていないこれは___笑顔だろうか。
そんな彼女が取り出したのは、紛れもないソラくんの写真だった。
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