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- Re: −smile−君の笑顔 ( No.76 )
- 日時: 2016/03/19 10:13
- 名前: K (*^▽^*) (ID: xV3zxjLd)
ーsmileー君が好き[番外編]
ガラッ、、、
止まっていた時間が動いたように図書室の入り口が開いた。
私は本を読むのをやめて顔をあげた。
立っていたのは敬造だった。
敬造はトモカと別れた。それを知ったのは二年生になる前、噂で聞いた。
ガタンッ
敬造は私の斜め前に座った。
一年生の頃みたいに前に座ってくれないんだ。
もう全く話していない。
でも___ここなら
この場所なら一年生のあの頃のままで止まっていられる
そう思ったから
特別な場所だから、、、、。
敬「何読んでンの。」
敬造が口を開いた。
琴「なんだと思う?」
私は顔をあげずに聞いた。
敬「小説。」
琴「ブー、、」
敬「歴史。」
琴「、、、、(図星)」
敬「相変わらずだなぁ。」
久しぶりに話せれたから
笑ってしまった。
琴「フフッ」
敬「何笑ってンの」
琴「別に」
あげようとした顔をまたやめた。
敬「山田って歴史以外何が好きだっけ」
何そればかにしてる。
琴「特にない。」
敬「プッ」
悪かったね。
敬「じゃ、質問変える。」
琴「どーぞ。」
敬「誰が好き。」
敬「ヒント。」
琴「え?」
敬「ヒントプリーズ。」
敬造は机に突っ伏した。
琴「えっ、、////」
頬が熱くなった。
琴「誰だと思う?」
敬「どんな奴?」
琴「サッカーが好きだった、小学校の頃。」
敬「サッカー部?」
琴「しーらない。」
敬「分かった、あいつかな。」
琴「田中、、じゃないよ。」
敬造は顔をあげずに黙っていた。
いつも私は逃げていた。
気持ちを伝えれずに、ただ逃げていた。
自分の気持ちに整理をつけずに向き合わずにいた。
もうおさえきれない。
琴「チビで無邪気でうるさくて鈍感でからかってきて。」
本当は、、、、
琴「でも優しくて、、、、」
涙が目にたまってくる。
琴「優しくて思いやりがあって、、、」
頬に涙がつたった。
敬造が顔をあげた。
琴「今、、、、」
琴「私の目の前にいる人、、、。」
敬造が目を丸くして耳を真っ赤にさせていた。
敬「また冗談?」
琴「違っ、、」
ガタンッ
敬造が私の目の前に座った。
私が目を丸くしていると
敬「チビで無邪気でうるさいし、いつも明るくて、いつも笑顔で。」
敬「今俺の目の前にいる人。」
琴「えっ////」
敬「お前だバカ。」
君の顔は真っ赤になっていた。
私は君の笑顔に恋したんだ___
君が好きだよ
END
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