PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ある日魔法の大冒険!? ( No.24 )
- 日時: 2016/01/31 20:40
- 名前: 彩 (ID: /M2Jvana)
赤莉視点
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「えっと……力を守るってどういうこと?」
いきなり言われても。
あたしが聞くと萌は、
「それをいまから説明しようと思ってたのよ」
と言ってのけた。
「あなた達の持っている力は強力なだけに狙われやすいの。
そこでその力自体を使って守ってほしいということ」
……大体分かった。つまりあたし達に力を狙ってくる奴を倒せって言ってるんだ。
っていうかあたし剣なんて使えない!
おずおずと蒼衣が口を開く。
「あの、わたし達まず武器を使えないんですけど」
「それなら心配要らないわ。なんとなくでいいの」
……そんなふわっとした感じでいいんだ。
「後は魔法ね。これは使わないと分からないけれど。
ちなみに私の力は幻。幻術をつかえるわ」
これで納得。偽者って幻術だったのか。
するといきなり蒼衣が、きゃっ!と叫んだ。
「っ!蒼衣、どうしたの!?」
「な、なんか頭の中で怪物みたいなのが見えて……」
あたし達は頭の上に?マークを浮かべたけど萌だけは分かったように、
「蒼衣ちゃん、怪物がいる景色って見える?」
と聞いた。
蒼衣は直ぐに頷いて、「学校の……校庭に向かってるよ」と言った。
それを聞くと萌は
「蒼衣ちゃんの力、分かった」
と笑った。
「なになにっ!?」
「蒼衣ちゃんの力は……
探知能力よ」
「探知能力?」
望が怪訝そうに聞くと、
「そう。蒼衣ちゃんは敵の居場所を知ることが出来る」
じゃあ怪物って……!
「あっ!校庭に入ってきたっ!」
蒼衣が叫ぶと、萌が風の様に教室を出て行った。
「あたし達も……!」
全員の顔を見回すと、皆分かったと言うように頷いた。
さあ、あたし達の初仕事だ!
PR