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蒼衣視点
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赤莉ちゃんの言葉に頷いて、「化け物」に向かってからすでに十分以上経っています。が、


　「減らないっ！」


そう、数が減らないのです。


倒しても倒してもでてきて、いなくなる気配がありません。



とうとう普段は比較的穏やかな赤莉ちゃんがキレました。


　「いい加減に……しろぉぉぉお！」


叫んだ瞬間どこからか強風が吹き荒れ、化け物を一匹残らず吹き飛ばしました！



　「もしかしてこれ……赤莉が！？」


石神さんまでが目を丸くしています。もちろん、私も。




　「どうやら赤莉の「力」は風みたいね……！」



その瞬間、頭の中の映像がフッと消えました。




　「映像が消えました！ということは……？」




　「「「「「「勝ったっ！」」」」」」






わたし達の初仕事は、勝利で幕を閉じたみたいです。