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赤莉視点
　キーンコーンカーンコーン♪
　朝休みの終わりを告げるチャイムが鳴り、
　教室がさらにうるさくなる。

　あれだよね、なんで終わりのチャイムなのにさらにうるさくなるんだろうね？
　
　あ、いい忘れてたけどあたしは西田赤莉。よろしくね！

「なあ、今日転校生が来るらしいぜ！」
得意そうな笑みを浮かべながらいうのは大地。うん、今日もうるさい。

「うそでしょ？」
完全に疑いの目を向けるあたし。


「いや、ほんとだよ」
にっこりと笑いながら言う春。何度見ても女子である（笑）

「な！？オレは嘘つかないんだよ！」

「その言葉自体が嘘でしょう」
さすがは望。朝から毒を吐いている。　

けどまあ、春が言うなら本当でしょ。


あたしたちはそわそわしながら転校生を待った。