コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 私達が、魔法で冒険!? ( No.55 )
- 日時: 2016/02/03 16:30
- 名前: 風花 彩花 (ID: /M2Jvana)
- 参照: http://朔ちゃんはさく、蓮夢ちゃんはれむだそうです
「それでぇえ、ひよりちゃんがぁぁ……」
はい、このお話の主人公赤莉です☆
そして目の前で昨日のドラマについて熱弁しているのは 浅薫 朔ちゃん。あたし達のお友達。
「朔、そのドラマ観たから。一から説明しなくていいから。あとまた喋り方がおかしくなってるわよ」
望が苦笑しながら言った言葉に、コクコクと頷く。朔はたまに、読んだ本のキャラクターなどの口調になるのだ。非常に聞き取りづらいのである。
ちなみに話しているドラマは最近大人気の女優、一葉ひよりちゃんが出演している物で、おそらくクラスのほとんどが観ただろう。ちなみにあたしも観た。(あ、うちも観たよ〜by花輪)
そんなことを話していると、
「ぁ、あのおっ!」
可愛らしい声がして反射的にそちらを向く。すると声の通り可愛らしい女の子がおどおどした様子で立っていた。
確か名前は水無月 蓮夢ちゃんだったはずだ。
あれ、そうだったっけ?ま、いいや。
「あの、その……っ」
「どうしたんですか?」
出た、必殺.蒼衣スマイル。
蒼衣の微笑みはなんだか癒される。安心する感じがするのだ。
それが効いたのか恥ずかしそうに俯いて、「あの、入れて欲しい……かもです」と言った。
入れて欲しい?
「いいけど、何で?」
望が聞くと、蓮夢ちゃんは少し顔を赤くして答えた。
「皆が、楽しそうだったから……」
「そんなことならぁ♪大歓迎だぁよぉ☆」
朔はドラマのことを話す人が増えたからか、ニコニコと上機嫌だ。
「ねぇ、あの子うちらと友達になりたいんじゃなぁいぃ?」
若干影響されている花輪が首を傾げた。それに応じてツインテールも揺れる。
確かに蓮夢ちゃんはあまり友達が居なさそうだ。休み時間も結構一人でいるのを見かける。
「友達にしてあげない?」
「それがいいと思います」
蒼衣と望も同意する。
うん、そうしようかな。……断られるかもだけど。
ふと二人の方を見ると、かなり盛り上がってるようだ。あの話で盛り上がるのはちょっと理解できないが。
じゃあ。
「蓮夢ちゃん」
「何ですかー?」
あたしは、にっこりと笑った。
「あたし達と、友達にならない?」