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「春琉ちゃん！付き合って！」
「ゴメンナサイムリデス」
「えっ…？」

えっ…？、じゃない。名前呼び気持ち悪いよ。君の名前すら私は知らない。嗚呼、サッカーのエースの…ナントカ君だよね。あれかな？顔いいからなんか勘違いしたのかな？

「それにさ、私人妻なのよ？」

憎たらしいくらいニンマリ笑ってやり、私は颯爽とその場を離れた。嗚呼、カッコいい！

後ろで呼ぶ声が聞こえようとも私は決して振り返りません！


「ただいま、ダーリン！」
「は？え、何？」

田中との隠れ家でもある今は使われていない教材室。抱きつこうとするとひらりと交わされ冷たい床にべしゃりとぶつかる。

「痛い！痛いよこんにゃろ！」
「条件反射で…」

マイペースに野菜ジュースを飲む田中はなんだかんだで手を掴んでくれる。かっこいいー。

「いきなり赤くなってどうしたわけ？ついに頭のネジが…」
「もっときゅんきゅんする答えを導きだそうよ！残念だよ！」

ぶーぶーと頬を膨らませながら田中の向かいの席に座る。さて、と一息吐き。

「何する？暇〜！」
「だね。」

ぐだー、と机にうつ伏せになる。あー、ひんやりした机の感触が気持ちいい〜。田中は野菜ジュースを飲みながら携帯を弄ってる。