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ところで、忍法隼走り（通常の4倍速で移動）が使えない水滸がようやく河童沼付近に現れたっす。


『赤目さん……俺を置いて行ってしまうなんて……てか……皆 俺の事忘れてね？』

愚痴る水滸っす。

そこへ四足歩行で走り寄る森の動物！？

いや！？栞風と那智！


『ワン！ワン！アオーン！』

『なになに？どした？シッポないから尻振ってるw……えーと…新しい忍術ですか？栞風さん？……』

『ハフ！ハフ！でぇろぉおん…ペロレロ…』

『うは！……ちょっと！黒眼が真丸！？ほぼ白眼が無い！？まさか？犬にされた？……』

まさに犬の如し、口を開けっぱなしの為、涎が垂れ流しっす！！！

やっベーぞw

『ゴロニャーン』

『ん！？……おわっと！』

『ガブリ！』

『イテテ！噛むな！噛むな！……猫！？何故に股間を狙い咬みつこうとする！？』

水滸は手の甲を噛まれまーす。大事な所は守りましたーw

『おいおい！何がなんだか？？雨音ぇーー！赤目さーん！覇乳センパァーイィ！！……』


……。

と、ここで船に帰還途中の覇乳ちゃん、栞風と那智が居ない事に気づきまーす。

タッタッタ！

ピタ！

『ん？誰か呼んだ？……ああ！！栞風ちゃんと那智ちゃん！そいえば何処行った？』

『う…ううん……は！？あの……お菓子の家……食べてましたよ…』

『え？……そうだった！ちょっとヒヨリちゃん此処で待ってて…1人で何処か行っちゃダメよ！』

『はい！覇乳先輩！……じーーー』何処かをガン見。

『ん？ヒヨリちゃん？どこ見てんの？』

ヒヨリちゃんの見つめる方角に怪しげな洞穴が見えまーす。
ヒヨリちゃん、ガン見してまーす。

『ヒヨリちゃん！ここにいて！……あっちいっちゃダメ！あの洞窟には入っちゃダメよ！……いい？フリじゃないからね！絶対あの洞窟はダメ！何がいるか解らないんだから！』

コクコク

頷くヒヨリちゃんっす。

念を押してから、覇乳ちゃんは栞風達を探しに行きまーす。

……。

……。


その頃。

服部万蔵率いる本隊は、敵陣に乗り込む事に成功しましたーー！

万蔵を先頭に一気に攻めまーす！

牙城は堀に囲まれ、池になってまーす。

門につづく橋がありまーす！

門番がいまーす！デカブツだーー！

『野郎の相手は俺が引き受けた！先を急げ万蔵！』

『うむ！任せたぞ！バジリスク！！』

実力No.3のバジリスクだーーー！

相手はオグルオーガ（人喰い鬼）だーー！門番だけにデカイ！

『忍法！毒蛾乱舞！』

無数のデカイ毒蛾が現れた！オグルオーガに襲いかかりまーす！

毒蛾に視界を塞がれ、煩わしそうだ！
振り払うのに必死だーーー！

怯んでる隙に、脇をすり抜け突入っす！

うおおおおおおおおおーー！

万蔵達は怒号と共に門を突破！！

ようやく毒蛾を振り払い、万蔵達を追うべくオグルオーガっす。

しかーし！

門は閉じられ、立ちはだかるバジリスク！

『ここから先へは一歩も通さんぞ！』

グルルルルル……

オグルオーガ怒ってまーす！

やっベーぞ！……つづく