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Re: 零fighter山鷹隊 ヨシュア外伝【オグル島の姫君】 ( No.19 )
日時: 2016/02/14 09:15
名前: ワタル (ID: WqtRIGcg)



と!ここからクライマックス!

BGM流れまーす![吉田兄弟でRising]


ハイ!

ジャンジャンジャン!ジャンジャンジャン!ジャジャジャ!ジャイアンジャン!


『八方手裏剣!!!』

『忍法!しだれ桜!!』


スピード感溢れる飛竜の手裏剣攻撃っす!

的確に命中!

対象的にゆっくりと、放物線を描きながら垂れる、煙り玉!飛燕っす!

着弾と共に激しい爆発だぁーーーー!

万蔵脱出!

『コンニャロめぇーーーーー!』

刀を抜いた万蔵!大蛇の背中を走り登り、脳天に落雷の如し怒りの一撃を振り下ろすーーー!

ザク!

シャアアアアアアアアアアアア!

大蛇の断末魔の叫びっす!


『トドメだ!飛竜飛燕!いつものファイナル・アタック!かましたれーーーい!!』

刀を大蛇に突き刺したまま離脱っす!

『ハッ!お頭!……行くぞ飛燕!』

『おう!飛竜!』

ビビビビビ

宙に浮き忍術の構えっす!

静電気が寄せ集まり電磁波が巻き起こるっす!

雪だるま式に大きく電気が発生だーーー!

バチバチ!ビビビッ!

こりゃ本物だーーー!

『『合体忍法!!轟!稲妻超直下(とどろき!いなずまちょうちょっか)!!!!』』

ピカッ

ガラガラドシャッーーーン!!!

万蔵の刺した刀に落雷直撃っす!!

プッシャアァァァァァーーーーーー!!!!

ゴォオオオオオオオ!!

大蛇悲鳴をあげて炎上っす!

『万里姫様ぁーーー!どこにいるーーー!』

『お頭!闇将軍の姿もありませぬ!既に逃亡を図ったのでは!?』

『マジでかぁーーー!?』

『お頭!こんなものが!』

『むむむ!巻物?』

それには、こんな文面が書かれていたっす……。


□ □ □

四十師団の馬鹿共へ(特に万蔵)

貴様等が来る頃には、もういませーーーん!

御苦労でーーーーーす!

バイバイキーン!お尻ペンペン!

by闇将軍様

□ □ □



『ぬわーにぃいいいい!!??』


『お頭!この筆文字!まだ乾ききっていません!まだ島内にいるのでは!?』


『何?本当か?……(触)本当だ!いよーーーし!追えーーー!すぐに追えーーー!』

万蔵達は万里姫を探し始めるっす!

その頃、

中庭では、二番隊の刀が全て刺さったままでも、尚もまだ暴れまくるオーガ!

なす術のない二番隊の前に、彗星の如く現れた鬼桐丸っす!

猛攻を加えオーガを城外に追い込み掘りの水の中へ落とすと、自分も飛び込むっす!

水深の深い池の中に、鎖を見つけ"がんじがらめ"に縛りつけるっす!

鮮やかっす!

しかし痛恨のミス!

鬼桐丸、慣れない水中作業に慌てたか?自分の足も絡みつけていたっす!

変身した鬼桐丸の姿は、速すぎて誰の目にも止まりませんでしたー!

因みに鬼桐丸が半妖怪と言うことは、此処にいる仲間達は誰も知りませーーん。

同じ組織であっても、隊が違えば知られざる事も多いでーす!

もがく鬼桐丸っす!

しかーし!

沈むオーガの背中の古傷を見て、逃げる事を諦めるっす。

幼い記憶が走馬灯の様に蘇るっす!

_____回想シーンっす!

オーガは鬼桐丸の実の親父だったーーーー!

母親は人間、人里離れた山奥で、鬼と交配中に身体が耐えきれずショック死っす……。

鬼は去りましたが、監視するようになりまーす。

屍に宿りし鬼の子は自ら誕生するっす。
そして、子供の授からない通りすがりの老夫婦に拾われまーす。

鬼はどういう訳か?監視するばかりで何も手出ししません。

桐丸と名付けられ、大事に育てられるっす。

しかーし鬼の子、物心つく頃には、あろうことか老夫婦を惨殺っす。

その後も里に降りて来ては、やりたい放題!誰も手には負えませーん。

そして、鬼の子の噂が広がり、討伐に参上した夜叉悟に斬られるっす。

この時は、親鬼も何処かに逃げ隠れました。

全盛期の夜叉悟の威圧感は半端ないっす!

初めて桐丸は"恐怖"という感情を知りまーす。

夜叉悟は、トドメは刺さず、次の様に悟しましたー。

『怖いか?小僧……お前の今までしてきた姿だ!貴様のちっぽけな命!ここで絶やすも造作もない!!……だがな小僧!どんなに憎い畜生とて命の重さに変わりはない……お前にも産んでくれた親や兄弟がいるであろう?自然と土から生えて来た訳じゃあ あるまい?……残りの人生 悔い改め 己の"禊(みそぎ)"の為に生きてみろ!オレと一緒に来い!』

奮える鬼の子に手を差し伸べる夜叉悟っす。

桐丸は、初めて"命の尊さ"を知りまーす。

『俺が嫌ならいつでも斬り捨てろ』

と、命より大事とされる武士の刀を授けまーす。

"大業物拵え(おおわざものこしらえ)"っす。

夜叉悟もまた、血塗られた壮絶な幼少期を送ってきました。

桐丸の目に何か、自分と似た境遇を感じとったのでしょう。

夜叉悟は桐丸を[鬼桐丸]と改名しまーす。

そんなある日、夜叉悟が目を放した隙に、熊に襲われる鬼桐丸っす。

その時、助けに入った鬼こそが実の親父、背中に熊の鉤爪(かぎづめ)の一撃をくらいまーす。

騒ぎを聞きつけ現れた、夜叉悟に鬼は逃げて行きました。

熊は斬られます。

鬼桐丸は後日、自身にまつわる伝説染みた噂を聞き、その鬼が親である事を確信しまーす。

その後、鬼は何処かの将軍に捕らえられ、見せ物小屋で稼がせられた後に、何処かの島に流された、と噂で聞いていましたーー。


………悲しい物語っす。

鬼桐丸は生き絶えます……。
しかしその表情は清々しくも浄化された、優しい表情でありました……。


……。

城内は万里姫探しに騒然とします。

そんな中、加賀美とアスカが馬の蹄の足跡を発見しました。

一方。

偶然にも、カチカチ山から見える入江の辺りに、何かを見つける八番隊 隊長のヨシュアでーす。
今まさに逃亡を図るべく、船小屋に入って行く闇将軍らしき人影を発見しまーーーーす!


万里姫らしき姿もありまーす!

おっと!
よく見ると、用心棒みたいな奴もいるぞ!

油断大敵だぁーーーーー!

心してかかれーーーーーーーーい!



つづく!!