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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Hello,world! ( No.14 )
- 日時: 2016/03/12 16:00
- 名前: 海の幸 (ID: EwVeSaUz)
・前回のあらすじ
主人公放棄
※
「今日、面接の日か〜。大変だなぁ、キース」
「キースかよ。私にいたわりはないのか」
「ないな。つーか、これでようやく仕事をし始めたのかと思った瞬間だ」
退屈そうにワッツは分厚い本を読んでいた。
先ほど購入したフライドチキンを頬張りながら夜明は不満そうに彼を見た。
そんな夜明のことなどそっちのけで彼は本を読み続ける。
「……ついでに雇い主も交代できないかな……」
「嘘ウソ! ライアーライアー!!」
冗談かと思われる言葉。
だがワッツにはその言葉が冗談には聞こえなかった。
夜明ならありうる話だったからだ。
「そろそろ時間じゃねーの? ほら、行け夜明!」
「押すなよ……。地味に痛いんだわ……」
「キースの様子見に行けよ!」
ワッツに背中を思いきり押される。
地味に痛くて夜明は顔を歪ませる。
キースの様子を見に行こうとする2人に、ちょうど本人が現れる。
「お、キース……!?」
「……※○×△□X………?」
「おいお前今回出て初めての言葉が日本語じゃないけどそれでいいのか」
キースのいつものクールな姿からは想像できない彼の姿がそこにあった。
思わずワッツと夜明は驚愕した。
「……?ああ、すみません……。しばらく寝ていませんでしたので……」
「しばらくっていつぐらい?」
「10日ほど……」
「と、10日!?」
その証拠にキースの顔色は悪く、目の下にはクマができていた。
そして思わず夜明とワッツは、
「「寝ろ」」
こういうしかなかった。
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