コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

No.0「プロローグ~start~」 ( No.4 )
日時: 2016/02/04 23:29
名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: nboXsK4I)



晴れわたる空の下、スタートラインに立った。

もう逃げない。迷わない。

君が教えてくれた希望のありか。

共に探し求め、創る。

____それが私達の夢のつぼみ。



*


「おはよーっ!!」

前を歩いていた彼女に声をかける。

「あ、ひとみ!!おはよう」

今日は、私___いや、私達のこれから通う高校、桜丘高校の入学式。

まわりを歩いている人々のほとんどが桜校のブレザーに身を包み、歩いている。

「おはよう、二人とも」「おっはー、お二人さん」

中学時代の同級生、明日目と健吾と合流し、桜高を目指す。
彼等もまた、私達と同じ桜高生。


道の端には、まっ黄色の菜の花が咲き誇っている。

ずっと見ていると目がチカチカしそうな黄色だ。
目がくらむ。


「あ、あれ正門?」「そうじゃない?」

ひまりと健吾の会話を聞き、前を見ると、そこには桜丘高校という名前の通り、桜にかこまれた道_____その先には正門が見える。



「よし、正門までダッシュ!!」「え、ちょっとまってよ!!」

健吾のその言葉により二人は走り出した。数メートル先で、ひまりと健吾は手を取り合って、幸せそうに笑っている。

明日目は、私の隣でただ呆然とそれを眺めているだけだった。

私もいつか明日目とあんな____


「よし、俺らも行くか」「うん」

二人のように手を取り合って__とはいかないが、私達も走り出す。


正門へと向かって。




新たなスタートラインへと向かって。