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Re: ぞんびちゃんの日常。 ( No.2 )
日時: 2016/01/13 07:04
名前: worm (ID: YC3fWPpt)

Story start

 扉が並んだコンクリートの建物の中。ひんやりとした空気が中を流れている。
 床もコンクリートで、歩くごとにコツコツと靴の音が響いて耳に届く。
 靴の鳴る音をなんとなく聞きながら歩いていると、前から女の人が近づいてきた。

「先輩。おはようございます」

 俺が挨拶すると灰色のスーツを着た長い黒髪の女性がにっこり笑って、

「やー関くん。おはよう」

 と言った。

「関くん今日は例のアレだから。よろしく」
「あーはい。分かってます」

 今日の用件か。面倒くさい。
 この雰囲気を感じとったらしい先輩は、

「よろしい。あの子関くんのこと相当気に入ってるみたいだし頼んだよ」

 と、苦笑しながら言った。

「.....はい」
「ん。じゃーよろしく」

 先輩と会話が終わってから少し歩いて、俺はあるプレートが掛かった扉を開けた。

    “No.09 Bino”