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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ぞんびちゃんの日常。 ( No.20 )
- 日時: 2016/01/14 18:52
- 名前: worm (ID: YC3fWPpt)
To a zombie
俺は廊下をしばらく歩いてドアの前に立った。
そしてカチャ、とドアノブを回した。
ギィ、とドアが開く音がして、
「ただいま」
「おかえりっ、関くんっ」
ビノが満面の笑みでドアの前に立っていた。
そして俺を抱き締めて、
「覚えてないんだけど私眠くなっててね、起きた後関くんまだかなって思って、ずっと待ってたよ」
「そっか」
ちょっと寂しげにビノは笑った。
夜の記憶はビノには残っていない。
銃を撃たれたことも、そのせいで眠くなっていたことも。
ビノに撃ったのは睡眠弾だ。
監視所ではきまりがある。
『ゾンビは殺してはいけない。殺した場合その監視員は重たい罰をうけよ。』
「あのさ、」
「ん?なぁに、関くん」
話しかけるとビノは笑って返した。
「痛いんだけど」
「もーっ、男でしょ....私より小さいけど」
ビノの抱きつき方はぎゅっと相手におもいっきり抱きつく感じなので痛いのだ。
男でしょ、と言われたけどそんな問題じゃ....
「ん、なんか言ったかお前」
「言ってません」
ビノはにひ、と笑った。
まあ、良いか。
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