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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ぞんびちゃんの日常。 ( No.3 )
- 日時: 2016/01/11 19:48
- 名前: worm (ID: YC3fWPpt)
Sleep...
俺が扉を開けると、赤い絨毯が引かれていて、他はベッドと机と椅子というシンプルな部屋の中心に女の子が窓を見上げながら座っていた。
灰色の髪を2つにくくっている、ワンピースの女の子。
俺に気づくと彼女は赤い瞳を輝かせて、
「関くーん!おはよう!」
と言いながら飛びかかってきた。
そして俺はそのまま押し倒され床に寝転がった。
痛いところはかろうじてなさそうだ。
「あーおはよう。上を退け」
「やーだー久しぶりだもん」
「昨日の昼ぶりだろ」
この子は時間の経過が1時間が半日くらいの感覚なのだろうか。
彼女は俺の胸に顔をうずめて抱き締めてくるので仕方なくそのまま続けた。
「今日は泊まりだから。明日の朝まで監視する」
と言うと女の子は顔を上げ嬉しそうに笑った。
「やったーっ!どうせならずっと居て?」
「嫌」
監視と言われて嬉しいとかこの子はMなのかもしれない。
俺は彼女を乗っけたまま上半身を起こして彼女に立ち上がるように手でジェスチャーをした。
「もう関くんってばドライー」
残念そうに拗ねて立ち上がる彼女はお気付きの通り、ゾンビである。
No.09、ビノ。俺が監視しているゾンビだ。
彼女は監視所に連れてこられたゾンビの1人。
俺は途中から監視役になったので詳しいことはよく分からないけど。
「俺、時間まで寝てるから」
時間を見ると10時。
はたから見るともう起きてからしばらく時間が経っているのかもしれないが、平均の睡眠時間が長い俺はまだ眠い。
これから寝ようと目を閉じると、
「えーなんでー?」
と不満そうに言ってきた。
「時間までする事ないし。」
「私と遊ぼうよー」
「眠い」
すでにもう寝れそうだ。
「...襲っちゃうよ?」
「はいはい。俺強いから大丈夫」
そこまで会話をして俺は意識を手放した。
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