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Re: ぞんびちゃんの日常。 ( No.4 )
日時: 2016/01/13 20:06
名前: worm (ID: YC3fWPpt)

And I get up

「....くん」
「...関くん」

 ビノの声がする。
 俺は少しずつ、目を開けた。まだ意識がはっきりしていなくて....やっぱり、眠い。

「...ん」
「時間だよ。関くんってば睡眠欲すごいよね」

 感心したようにビノに言われて、時計を見る。
 時間は12時、お昼の時間だ。そういえば、お腹もすいている。

「ああ。ありがとう」
「えへー、どういたしましてっ」

 そしてビノは嬉しそうにして俺に抱きついてきた。
 ...毎回思うけど、俺は抱き枕の変わりみたいなものなのだろうか。
 俺は無理矢理ビノを引き剥がした。

「お昼、食べてくるから」
「うん、分かった。いってらっしゃい」

 ゾンビはご飯を食べないでも生きられる。
 俺は部屋を出て、ご飯が用意されている監視所の事務室へと向かおうとして、ビノの部屋の隣の部屋のドアが目に入る。

 『No.10 ai』
 この子はビノと仲が良い女の子だ。
 先輩が監視役だったはず。

 ゾンビはビノの他にもいる。
 ここには大人のゾンビ、子供のゾンビ、男、女。
 様々なゾンビが監視されている。
 人間のように様々な性格のゾンビがいて、人間を襲うことはほとんどない。


         夜までは。