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「ここかな……？」

　教室を出て、『男子寮入り口』とかかれた札が天井から吊るしてある方の廊下を歩き、部屋の扉の横に貼ってあるネームプレートを確認してるとやっと『七瀬ユウ』とかかれたプレートを見つけて部屋の前でポツリと呟いた。

　ルームメイトは『星野蒼空』『甘木シロ』『甘木クロ』の三人。
甘木シロと甘木クロ……名字が同じで名前も似ているので兄弟なのだろうか？

「あれ〜？　……君が七瀬ユウくん？」

　扉の前で立ち止まっていると後ろからのんびりした声とあくびの音が聞こえたので後ろを振り向き声の主に目線をずらす。

　声の主の隣にはもう一人人がいたのだが──髪の長さが少し違い、容姿も少ししか違わない二人組だった。
胸元をよく見ると名札にはそれぞれ『甘木シロ』『甘木クロ』と書いてある。

……って、甘木って……

「……この部屋？」
「うん。僕たちはここの部屋だよ〜……ユウ、入らないの？」
「……えっと、ユウさん……僕、甘木クロって言います……よろしくお願いします……」

　どうやら二人はルームメイトの甘木兄弟で合ってたらしく、俺に一言ずつ言うと制服のズボンのポケットから銀色の鍵を取り出して、部屋の鍵穴に射し込む。

「ユウ〜閉めちゃうよ？」

　シロがこんなことを言うので慌てて俺も部屋に入ると──

「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

──バンッ

──ドンッ

　大きな叫び声と同時に閉まりかけてた扉は壁にぶつかる勢いで思いっきり開き、部屋に入ってきた人物は扉付近にいた俺を道連れにするかのように押し倒すと、自分も一緒に絨毯の上に倒れ混んでいった。

「いった……」

　頭と背中をさすりながらどうにか立ち上がり、突き飛ばしてきた人物のことを見る。

「お前、人を突き飛ばして──って──」

　文句をひとつ言ってやろうとでも思ったが、その倒れこんでる奴を見て言葉が止まった。

　金髪のストレートロングの髪、メイド服によく似たワンピース、黒いタイツ──これ、完全に女がする格好じゃないのか？

「んぅ…………」

　そう呟いて、ゆっくり目を開けるとまた彼は一言。

「うわあっ！　………………だ、誰……？」

　シロ、クロ、俺、の三人ではなく俺一人に彼はそう言う。
『誰？』って……逆にこっちが聞きたいんですけど。
その格好は？　……女装が趣味なの？

「あ、ユウさんだよ。……ねぇ蒼空。その格好…………制服着たら？」
「へぇっ……ユウさんか……よ、よろしくねっ……で、服は…………あぁっ！　取られた……まんまだ……」

　クロ……『蒼空』って……もう一人のルームメイト？
で、蒼空は……服が取られたまんま？　……それってどういう状況？

───────

可愛い男子は好みではありませんが蒼空くんは以外と好きだったりします。

「たっ、ただいまっ……」

　暫くすると、トイレで着替えてたらしい男版の蒼空が部屋に入ってきた。
男版って言っても……もとから蒼空は男なんだけどね。
さっきの女装も……似合ってるっちゃ似合ってるけどね……

「あ、おかえり〜」

　シロは冷蔵庫からミルクチョコレートを取りながらのんきに言うけど──

「あ、あの……っ……ゆ、ユウくん、僕、星野蒼空って言います……！　女装してたのは趣味じゃないんでっ……！」

　ドアの前で、何故か頬をほんのり赤くさせながら俺の方を向きながら蒼空はそう言い、ペコリとお辞儀をする。

「よろしく……」

　とりあえず……女装は趣味じゃないのが分かったけど……な、何で頬を赤く染めてるの？
……男同士だよね？

「あ、あと、さっきは突き飛ばしてごめんね……！　僕、逃げるのに必死で……」

　……さっきのは……忘れたからいいんだけど……『逃げる』って何？
逃げるのに必死……そんなに怖いものから逃げてたのかな……？

「あ、蒼空〜そこにある漫画取ってくれない？」
「あ、うんっ」

　チョコレートを美味しそうに頬張りながらシロは蒼空にそう言うと、ごろんと絨毯の上に寝転がってホットカーペットのスイッチをつける。
……ストーブと暖房ついてるし、既に毛布にもくるまってるけどね。
そりゃあストーブと暖房あんまり暖かくないけどさ……
チョコレートも食べてるし……暑くない？

へぃ＼(^o^)／来てしまったわ＼(^o^)／
勝手にリミちゃん描かさせてもらう←
更新ファイト！(=゜ω゜)ノ

リンネ

スレ上がってると思って最終更新のとこ見たらビックリしましたよ←

ネタ切れ中だけど頑張ります(｀・ω・´)キリッ

リミちゃん楽しみに待ってるね(・∀・)

ウオオオオアアアア( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!
シロクロ(本人はこう呼んでます)出してくれてありがとーです！

イメージもぴったり＼(　´ω`　)／
すっごく嬉しいです！

シロは寒がりなのかなぁ(´?ω?｀)

僕のシロクロのイメージではもの凄く可愛い少年なんだけどねw
昔描いてた漫画の双子の主人公だったんだけどね。
モブ(新キャラ)増やしていく内に出番が少なくなっちゃってwwww

しかもまだイメージかけてないw
今から急いで描いて載せておきますねw

更新頑張ってくださいー|・x・)ノシ

あ、あと、フォローしておきました！
花緑って名前です！

カロク

イメージ通りだった!?

…ちょっと不安でした←

シロ君が寒がりなのは…多分…書いてるとき寒かったからだと思う←
私の手の体温、異常なほど冷たいから(((

漫画書いてたのか〜ちょっと見てみたい…w

更新頑張りまーす！

フォローありがとう!フォロバしとくね！

こんばんは！
オリキャラありがとうございました！

読みにいくって言ったのに……
遅くなってごめんなさい……

四天王の子達が可愛くて仕方ないです。個人的にはメイちゃんが好きですかね……
ユウ君のこれからにも期待です。また読みに来るので、頑張って下さい！

ビタミンB2

コメントありがとうございます！

メイちゃんですか〜不思議ちゃんって可愛いですよね〜(*´ `*)

応援ありがとうございます!!
お互い頑張りましょう！

いくいく言っときながらなかなか行かずに申し訳ない……（´・ω・｀）

さっそく読ませてまらいました！！
ファンタジーっぽいけど、見習い魔王が落ちこぼれの勇者志望を教育するっていうなんか新しい設定でちょっとワクワクしております……

そして四天王全員可愛いなーとしみじみ感じてます。会話が可愛い。
私としてはまだそんなに活躍はしていないけれどリミちゃんが気になってる……
活躍する時を楽しみにして｜ω・｀）

あとルームメイトの三人が気になります！！
特に星野蒼空くん！Bクラスっていうことはそこまで成績はわるくないのかな……？四天王のみんなと蒼空くん、そしてユウくんとの勉強会みたいなのがあったらいいなーと勝手な期待をのせてw
女装してたのは女の子たちにやらされてたのかな？うーんそこのところ気になる……

とりあえず私が言いたいことはですね。とってもキャラが可愛いかったです！！そして設定が斬新だなぁと思いましたー！！

続き、楽しみにしてます！！(`・ω・´)

ライド

コメントありがとう！

四天王…可愛いよねっ！(*´ `*)←
番外編とかで全員をしっかり活躍させたいと思ってます←

蒼空くんはAとかと迷ったけど……普通が一番！
女装とかいろいろあれだからクラスだけは普通にしました←

勉強会…楽しそう！
番外編でやってみよっかな……
……ネタ切れの時にやってもいいかい？

女装は女の子達に勝手にやられてますね、はい←

続きはいつになるか分からないけど楽しみに待っててくださいな(((

ぜひぜひ！使ってやってください！

あっ、やはり女の子たちの仕業でしたかwww
蒼空くんの出番も増えることを期待して。

なんどもすみません！！
更新がんばってください！！

ライド

よし、それじゃあ使いますか(｀・ω・´)

多分暇なときに番外編書きます(((

応援ありがとう！(ゝω・´★)

【▽馬鹿な作者が早くもネタ切れ中のようです】

…ということで！　番外編！

─────────────────────

【▽番外編：魔王育成学校では元勇者と本気で戦うようです】
【▼リミ編】


　目の前にはピカピカに磨かれた鉄で出来た綺麗な門。
門を通り、制服を着た生徒達が次々と私の横を通り抜けていく。

「リミっちー！　おっはよー！」

　と、後ろから明るい声が聞こえたのでくるりと後ろを振り返ってみる。
そこにいたのは、昔からの友人──三人の見習い魔王だった。

「どうしたのー？　……あ、やっぱり緊張する？　入学式」
「それなら大丈夫だよーっ私の方がよっぽど緊張してるもん！」

　最初に喋ったのは明るい性格のルルカ。明るい性格で皆から好かれる人気者。
次に喋ったのはメイ。明るく言いながら右手ではくるくると手持ちの短剣を回している。……危ないよ、人にぶつかったらどうすんの？
……で、本来ならばここでもう一人喋るはずなんだけど……

「おはよ。……ねぇ、早く行かないと遅刻するよ？」

　そう言って彼女は一人でスタスタと歩き始める。
……長い付き合いなんだけど……なかなか心は開いてくれそうにない。
毒舌、冷静、完璧。……ちょっとアレだけど私たちのグループには一応馴染んでいる。
……追加だけど、たまにツンデレなところもあるらしい。

「ほら！　リミっち！」

　考え込んでると、ぐいっとルルカに手をひかれて転びそうになり、慌てて体制をととのえる。
……もうっ、髪型崩れると大変なんだからね？　制服にもしわがつかないようにしてたのに……

「これから四人で頑張ろうね！　目指せ！　四天王！」

　そう言って、ニッコリ笑うルルカ。
　目標が『四天王』ってかなり大きい事だけど──


　────その目標が達成されるのはまた別のお話。

───────────────
【▽初めてのリミside((当たり前だっ
……難しかったです。……小羽よりはまだましですけど…！】

【▽目次】

▽あらすじ＆挨拶>>000
▽必読>>004
▽登場人物>>005
▽プロローグ>>006
▽設定資料>>017

【▼一章 勇者になるには体力が必要だ】
>>007-008>>013>>015>>025->>026>>039>>046>>054

【▼二章 四天王は俺の命を狙ってる】

【▼三章 進級試験は命懸け】

【▼四章 進級先でも命懸け】

【▼五章 落ちこぼれの魔王様】

【▼六章 最強少女の正体は？】

【▼七章 魔王様と同居を始めました】

【▼八章 校外学習には試練がつきもの】

【▼九章 命を懸けなきゃ卒業できない？】

▽エピローグ
▽あとがき

【▽番外編】

【▼魔王育成学校では元勇者と本気で戦うようです】
>>037>>058

【▽年に一度のあの日には】

【▼バレンタインデー】
・2/14 チョコレートには契約がつきもの!?>>047

【▼ハッピーバースデー】
・2/22 プレゼントには本人が望むものを>>053
・3/24 サプライズにはハプニングがつきもの!?
・5/8

【▼ホワイトデー】
・3/14 キャンディーの意味>>058

【▼ハッピーハロウィーン】
・10/31 それはいたずらではない、犯罪だ！
・10/31 お菓子をあげてもいたずらするぞ！

【▼メリークリスマス】
・12/25 お前ら子供の夢壊すなよ！

【▽お客様】

▼杏莉様
【スイーツは、大人の味!!：コメディ板や二次創作の作家様。主に恋愛小説を書いてます。いつも小説読みに来てくれます！】

▼wrom様
【ぞんびちゃんの日常。：コメディ板の作家様。読みやすいし面白いのでおすすめです！】

▼てるてる522様
【ハツコイ：コメディ版やシリアス板の作家様。この他にもたくさんの小説を書いてます。いつも小説読みに来てくれます！長い付き合いです。 】

▼僞露狗様
【私立桜川北律学園 妖人部：コメディ板の作家様。他に恋愛小説も書いてます！シロクロ君たちを応募してくださいました！】

▼リンネ様
【リア友。他のサイトで二次小説かいてます。テリーヌを応募してくださいました！】

▼ビタミンB2様
【俺の隣に神様がいるよな？：コメディ板の作家様。素敵な作品ですのでおすすめです！】

▼苑川栞様
【ミルクセーキにはちみついれる？：コメディ板やシリアス板の作家様。他にも面白い作品を書いてます！】

▼りあむ*様
【ブランカ・ボニート・メニーナ〜交わした約束〜：コメディ板の作家様。ファンタジーの小説を書いています。地の文の書き方が素晴らしいです！】

▼上瀬冬菜様
【共存世界のクロニクル：参照の数が桁違い。とても素晴らしい小説を書いています。いつもお世話になってます！】

【▽記録】
▼2016.01.11執筆開始
▼2016.01.12参照100突破>>024
▼2016.01.18参照200突破
▼2016.01.28参照300突破
▼2016.02.15参照400突破>>048
▼2016.03.12参照500突破
▼2016.03.14参照600突破>>059

「……シロ君、暑くないの……？」

「んー？　別に暑くな──あ、エアコンついてなかった……」

　エアコンのリモコンを見てシロは気付いたらしく、つけるかと思いきや……リモコンは棚の上に戻し、再び漫画に目を戻した。
　クロはベッドで寝転がってて、蒼空はスマートフォンを片手で操作していた。

　──あれ。そう言えば。

　今日俺初日だよね？　高校生活一日目だよね？
入学式は？　始業式は？
校門入ったらルルカに連れてこられたから分からないけど……

「ねぇ、入学式は？　ないの？」

「入学式〜？　……あぁ、ユウは出席してなかったのか〜」

　シロ、のんびりそう言う。
やっぱり……って言うか、そりゃあ入学式くらいあるよね。
出席してないって……大丈夫なのだろうか。
俺、出席してないで四天王といたけどね！

ここここんにちはっ……！ りあむです！
夏目様のお名前をお見かけし、恐縮ながら早速来てしまいましたっ！

先日は、題名に惹かれたという何とも嬉しいお言葉をいただきましたが、夏目様のセンスも素晴らしいじゃないですか！o(*・ロ・´*)
どういうお話なのか、一目でわかる題名がかけるのは、もう才能でしかありません。

素晴らしい高校ですね笑
ユウくんと一緒に入学してみたいです。
勇者になることは、この世界に生きる限り誰もが一度は持つ夢であり希望であり妄想ですよね。

何より美少女さんたちがとても……いや……なんというか……こう……グッと……！

→（変態）←

さらに、とても可愛らしいルームメイトの方々ですね！
とても癒されました。チョコレートを食べているあたりがとても想像できました。すごいです。
シロくんがとても可愛いです。

長々と書いてしまいました……！ すごく面白かったです！
一章と、ユウくんの勇者までの道もまだまだ始まったばかりだと思います。完結まで、また少しずつコメントさせていただきたいです(o^^o)
更新応援しています。

りあむでした、ありがとうございました。

りあむ様

ふぉっ!?←

コメントありがとうございます…！
センスなんて…全然ありませんよ…!?
無駄に長いしなにか可笑しいところが沢山ありますし…才能なんて…皆無ですよ…

高校…設定などかなり手を抜いてますがね…←
ですよね！　夢であり、希望であり、妄想であり……私はこの学校を卒業できるか分かりませんが入学してみたいものです。……最下位クラスだと思いますが…

美少女はただ単に私の趣味だったりします←

ルームメイトの子達もなるべく活躍させてあげたいなぁ…と。ユウが進級したら寮以外の生活の部分も書いてみたいです。

長いコメント…大歓迎ですよ！
お、面白かったですかね…？　自信は皆無ですがあ、ありがとうございます…！

またりあむ様の小説にもコメントさせてもらいますね(*´ω｀*)
コメント、応援、ありがとうございました！

そのうちきっと役に立つこと。
ユウが進級できたら使えること←


【▼魔法について】
校内では教師の許可かが降りないかぎり魔法の使用を禁ずる。
無断で使用した場合には出席停止。場合によれば退学とみなす。
授業中であろうと、無断使用は禁ずる。
校内の物を傷つけた場合魔法で直す、または罰金とみなす。
生徒、または教師の身体を傷つけた場合治療魔法で回復させること。
魔法で自分自身が傷ついても自己責任。自分で回復すること。

【▼召喚について】
召喚を行う場合は必ず教師の許可をとること。
魔界の生物（悪魔など）は呼び出さないこと。
呪文、魔方陣は決して間違えたまま行わないこと。
一人で行うことを禁ずる。

【▼武器について】
校内での武器の使用は四天王以外禁ずる。
武器の持ち込み禁止。寮にも持ち込み禁止。
戦いには素手、または魔法、召喚武器のみとする。
召喚武器は必要なとき以外召喚しないこと。

作者ちほりんからの許可もらったのでオリキャラ投下＼(^o^)／

テリーヌ・ペナント←偽名（本名不明）

戦い大好き戦闘狂☆だいたい無表情か悪笑顔。
Sクラス

勇者育成学校に四天王を倒すため送られてきた転校生

謎めいた発言をよくする（思わせぶり？）

武器の持ち込みが禁止なのでお札持ち歩いてる

死神の子とか、妖怪の子孫とか、悪魔払い師とか、変な噂がすごい

黒髪パッツン。赤い目。黒のセーラー服（前の学校の制服）

「あぁ君たちが四天王か」「ユウ、私が一から君を鍛え直してやろうか？」「私と戦え」「別に、そこには何も居ないよ？」「私が負けるはずないだろう」

リンネ

内容見たとたん笑いが止まらなかった←

ちなみにペナントとは…

ペナント［pennant］
〔名〕細長い三角旗。また、校旗・団体旗。優勝旗。また、優勝。「ペナントレース（＝プロ野球で、優勝を争う公式戦）」

だそうです。電子辞書丸々コピー。

テリーヌ…

笑いが止まらないんだけど（二回目）

とりまサンキューです(ゝω・´★)

キャラ崩壊しても私は知らんぞ←

【▼新キャラ】

名前：猫田 リリィ（ネコタ リリィ）
性別：女
性格：基本明るい。ポジティブ。
容姿：金髪の腰までの髪。紫色の瞳。白の猫耳つきパーカーにピンクのミニスカート。黒タイツ。大きな偽ロリポップを持っている。身長低い。
サンボイ：
「リリィは、勇者様の首と目を頂くためにここに来たのです！」

「さっさと大人しく首と目を差し出すが良いのです！」

「リリィはこれでも立派な魔法使い何ですよ!?　それが分かったら首と目を差し出すのです！」

「未来の勇者様、お命頂戴！」

「早く首を差し出すのです！　これ以上待たせるなら目も一緒に差し出すのです！」

　次の日。
　俺は珍しく早起きしてもうすでに校舎の入り口の前にいた。
　普段は寝坊が多いのだが、シロとクロ、蒼空、俺、の合計四つの目覚まし時計、そして四人のスマートフォンの目覚まし昨日も同時に鳴ったので早く起きることができたのだ。
　今の時刻は７時４０分。５０分に扉が開くのでもう少し時間があるのだが……

　扉に近づきたいけど、近づけない。

　何故なら、校舎の大きな扉の前に一人の少女が立っていたからだ。
　長い黒髪は綺麗に切り揃えられており、着ているのは黒のセーラー服でここの学校の制服ではない。

　見えるのは横顔なのだが……充血したように──いや、ルビーの宝石みたいな真っ赤な瞳は扉の少し上の壁を見つめている。

「……誰だ？」

　どうやら、俺の気配に気づいたようだ。
　少女はこちらを向き、ゆっくりと近づいてくる。
　初めて会ってこんなこと思っちゃいけないだろうけど……──威圧感が凄い。半端ない。

「──七瀬ユウ、学校で唯一の落ちこぼれ生徒か。」

　俺と彼女の距離が一メートルくらいになったとき、そう言った。
　──何故、彼女は俺の名前を知っているのだろうか。やっぱりここの生徒か？　それにしても、事実であっても他人から言われると傷つくな。
　付けている名札には名字しか書いていない。鞄の名札の部分も鞄を抱き抱えているので見えるはずがない。
　それなのに、何で──。

「授業までもう直ぐだな。──それじゃあ。また後で話そう」

　──はい？
　彼女は勝手にそう言い、普通の校舎の方に歩き出した。
　また後で話そう、って……できれば話したくないんだが……?



　

【▽番外編】
【▼チョコレートには契約が付き物!?】

　今日は二月十四日。
　女子が好きな男子にチョコレートを上げたり、友達に友チョコを渡したり──簡単に言えば、甘くて、カップルが増える日だ。
　無論、俺には関係ない。
　毎年貰えるのは姉から──だが、俺は寮生活のため姉がここの学園の住所を知らない限り──いや、知っててもチョコレートが溶けてしまうが──来ることはない。

「未来の勇者様ーっ！　お命くださあぁぁぁ！」

　!?

「うわっ!?　え、ちょ、何!?」

　突然のことに驚きを隠せないまま、俺は地面に尻餅をつく。
　うん、えっと、一旦落ち着こう。

「えっと……誰……？」

　飴の形をしたデカイ物体を掲げて、目の前の少女にそう言う。
　制服は着てなく、猫耳がついた袖の長い──萌え袖──を着ていて、身長は低そうだ。
　いや、容姿よりも。さっきの言葉。

「猫田リリィ！　さぁ、首を差し出すのです！」

いぇい☆と、ピースすると猫田の瞳は怪しく光った。ホント、猫みたいだ。

「は!?　え、何!?　首って!?　命って!?」
「何って……そのまんまに決まってるじゃないですか！　勇者様の首を貰いに来たのです!!」

　──あぁ、バレンタインデーが俺の命日か？
　でも首と命なんて何に使うんだろう──

「リリィ！　ユウは私たちの〝モノ〟だ！」

　お、いいところに四天王登場！
　──ん？　喜んでる場合じゃないぞ？

　今、ルルカ何て言って──

「そうだよ！　ユウは私たちのなんだからねっ！　いくらリリィちゃんでもこれだけは譲れないよ!?」
「ホントホント。先にユウを見つけたのは私らなんだから！」
「──と言うことで、引き下がってくれる？　目障りなの」

　モノ、よりも皆が怖い。
　メイは明るくいいながら短剣を振り回す。
　リミはビシイッ!!　と剣を猫田に突き付ける。
　小羽は手を猫田に翳カザして魔法の準備を──

　あれ、武器と魔法厳禁って校則に書いてなかったっけ。

「むうぅ〜！　それなら最終手段！」

　はやっ！　猫田最終手段使うのはやっ！

「勇者様、これを受けとるのです！」

　やっと立ち上がって見ていた俺に、猫田は正方形の薄い箱を俺に手渡す。
　赤いリボンで止められていて──あれ、これもしかして──。

「リリィが昨日徹夜で作ったんですよ！」

　やっぱり、チョコレート──
　────が、喜んだのもつかの間。

「チョコレートを食べる代わりに、首と目を差し出すのです！　さぁ、契約書にサインを！」

　ピラッと見せられた紙には、確かに契約書と書かれていた。

　チョコレートを食べるのに首と目を差し出す……!?
流石に犠牲が大きい気が──

「あ、じゃあ要らねぇわ。」

　変えそう。首と目を渡すくらいならチョコレートの一つや二つ……。

「リリィ、そのチョコ少し貸してくれない？」
「ほぇぇ？」

　裏がありそうなにっこり笑顔の小羽に猫田は疑問を持たず、チョコレートを渡す。

──ボワッ！

　パチン、と小羽が指を鳴らすと同時にチョコレートの箱は炎に包まれた。

「ふぇぇ…!?　小羽ちゃん、酷いです！　リリィが何をしたって言うんですか!?」
「目障り、って言ったじゃない。──あぁ、あと耳障りも追加ね」

　──こえぇ……。
　女子ってこえぇ……。

　チョコレート一つでこんなになるとか……。

　あぁ、貰ってなくて良かった。

────────

新キャラ登場です。
本当はもうすこしマシなキャラでした。

■参照400突破！■

参照400突破しました！ありがとうございます！！

最近更新してないので近いうちに更新したいと思います!!

──と、言おうとしたのですが。

学年末テストとか言うものが私に襲いかかってきました。
しかも苦手＆嫌い、な数学がテスト二つもあるんですよ。一つでも無理なのに増えるんですよ。

で、テスト全教科クラスの平均点より上をとればやっと新しいゲームができるんですよ！買ったのに親がやらせてくれないんで←

…あ、そこの皆さん簡単だと思いましたね？
数学なんて絶望的な点数ですし歴史とかどうでも良いと思ってる私には難しいのですよ←
それにクラスの人結構できる方らしいのです。

…まぁ、休憩とか勉強に飽きたとき、外出先でネタが思い浮かんだから更新しますので！


参照400突破ありがとうございました！

参照400突破おめでとうございます！
覚えていらっしゃる……でしょうか(←しつこい)

リリィちゃんのぶっ飛んだ言動が逆に可愛いです(笑)　魔法使いなんですね。

私もテストあります……数学は悪魔ですね！
しかも明日です。何やってんだとは言わないで下さい……

そんなわけで、更新楽しみにしております！　テストもファイトです！

ビタミンB2さん

お久しぶりです！もちろん覚えていますよ！
リリィちゃん私も好きです(笑)言動は私の発言が元になってますね←え

明日なんですか…早いですね…が、頑張ってください！

ですよね。数学は悪魔です。
担任の先生が数学担当で親が数学得意なのに全然できないんですよ←

応援、ありがとうございます！！

ラノベっぽいタイトルだなあと思って見て…なんだろう、リリィちゃん好きかも!!
というわけで元冬野です、上瀬です。
リリィちゃんに一目惚れしました。番外編のキャラなのかなぁ…どうなのだろうか((
でも多分ルルカさんがメインヒロイン??　な気がします。ピンクの髪だと尚更そうに思えてくるのは…きっとわたしの愛読書のヒロインが桃髪だからかなw
あ、愛読書っていうのはもちろんラノベです。学園ファンタジーです。

ところでこの小説、どう略せばいいのだろうか…勇よう？
女の子キャラではリリィちゃんが好きだけど、なぜかわたし、主人公が一番好きになりやすいひとでして…ユウくんも好きです！
いや、みんな好きだけどさ、特に、っていう。
目次の魔王様も女の子なのかなぁ((

というわけで色々疑問が浮かんできて、これから先が楽しみな小説だと思いました！
…あ!!　今気づいたです。>>46の女の子？　のセリフが、早瀬ユウくんになってますです。七瀬…で合ってるよね？

というわけで長文失礼しました！

冬菜

頑張ってラノベっぽいタイトルを目指したけど何故かこんなに長くなってしまった小説にようこそです((

リリィちゃんは本編でも出すつもり！
私の都合で番外編が初登場になっちゃっただけ←オイ

分かりにくいけどルルカがいちおうメインヒロインかな。
冬菜の愛読書のやつ…読んでみたいかもw
学園ファンタジーも好きな奴です。


略すのは…実は何も考えてないのが事実だったり。あ、でも『勇よう』いいかも。多分これからそう呼ぶ((

リリィちゃんの人気を今から高めておこうかな((
ぶっ飛び発言を本編でも((


誤字指摘ありがとう！
私書いたのあまり読み直さないから間違い教えてくれるといつもすごい助かる(ノ´∀｀*)

長文全然良いよ！
読むのが楽しいに返すのが楽しいからw

コメントありがとうございました！

【▽番外編】
【▼プレゼントには本人が望むものを】


　二月二十二日。
　語呂合わせが〝にゃんにゃんにゃん〟で、世間では〝猫の日〟と呼ばれるこの日。俺はいつもと変わらないはず──だったのだが……。

「ユウ、どうしたの？　ほら、ケーキ食べなよ。美味しいよ？」

　輪飾りやら何やらが沢山飾られた派手な部屋。大きな長方形の机にはケーキやらスイーツやらジュースやら沢山ある。
　はい、といってフォークとケーキが乗ったお皿を渡してきたのはルルカ。

「……あ、ショートケーキ嫌い？　チョコもあるけど……」
「──あ、いや、そういうことじゃない……。ありがとう……」

　真っ赤なイチゴが乗った三角形のショートケーキ。見るからに美味しそうだ。
　食べたいけれど、食べれない。

「勇者様ーっ！　プレゼント決まりましたか？」

　HappyBirthday、と書かれたケーキがたの帽子を被りながらぴょんっと飛んできたのは猫田。
　──もう分かったかと思うが、今日は猫田の誕生日であり、今は誕生日パーティーの最中だ。何故か俺も呼ばれた。

「い、いや、まだ考え──」
「決まらないなら首か目でもいいのですよ！」

　俺の言葉を遮って、満面の笑みでそう言う。こえーよ。それだったら何か今すぐ買ってくるわ。

「プレゼントは、本人が望むものを☆」

　またいつかのいぇい☆のポーズをしてパクッと俺のケーキにのってる苺を食べた。返せ。俺のイチゴ。

「それじゃあ、待ってるです♪」

　一言そう言うとイチゴの代わりに砂糖で出来た猫のお菓子をケーキの上に置いていった。あの、硬いやつだ。食べるのが大変な。

「……はぁ……」

　プレゼント、何にしよう……。
　体の一部を差し出すのは嫌だからな……学校の近くに雑貨屋ってあったっけ？

「ユウ、ケーキたべないの？」
「あ、いや、食べるよ」

　もういいや。食べちまおう。
　パクッとケーキを一口口の中にいれる。甘いのはあまり好きではないが……そんなに甘くはなかった。猫田のケーキだし凄く甘いと思ったのだが。

「皆ーっ！　届いたよー！」

　と、大声で叫んだのは猫田。手に持っているのは……ピザだ。宅配の。

「ピザだー！　おいしそーっ！」

　すぐに食いついたのはメイ。流石似たもの同士。

「メイ、まだ食べる気なの……？」

　呆れたように口にする小羽。そういう小羽もマカロンを頬張る。いつのまにか山盛りだったマカロンは少なくなってて、お皿の底が見えていた。きっとほとんどが小羽だろう。

「そういう小羽も食べてるよね〜」

　届いたピザを早速開けて頬張るリミ。……二人とも、人の事言えないぞ。

「ユウ、この猫ちゃん貰っていい？」
「ん？　あ、どうぞ」

　先ほどイチゴの代わりに置かれた猫は、ルルカの口の中に入っていった。
　気づけば回りはスイーツを頬張る女子と焼きたてピザの香りに包まれている。

「俺も、ピザ食べ──」

　食べようと思い、机に手を伸ばしたが──開いてあるピザにはパイナップルがのっていた。……あれか、トロピカルピザ的なものか。

　まぁ、美味しそうだし一応食べるけどな。

「みんなーっ！　チキンだよー！」

　今度は猫田がチキンが入ってるであろう箱を抱えて来た。
　……待て、まだ食う気なのか？
　思わず猫田に目をやると、口パクで言われた。

〝プレゼントは、目だけでもいいからね。勇者様〟

　……絶対、体の一部なんかあげるもんか──！
　そう思いながら俺はピザを口にいれた。

▼本編


　七時五十分。
　チャイムと同時に扉が開いた。
　人間が開けてるわけではなく自動的に開いてるのでどんな仕組みになっているのかは知らないが……とりあえず校舎内に足を進めた。

　教室に向かい、重い気持ちで扉を開ける。
　ガラッと開けた先には——四天王たちが、お茶を飲んでいた。

「あ、ユウおはよ〜ユウも飲む？」

　のんびり挨拶をして来たのはルルカ。
　飲む？　って……ここ、さっき開いたばっかりだよね？　寮の方からも朝はシャッター閉まっててここに来るには外からしか方法はないんだが……？

「あ、じゃあ……貰おうかな……」
「了解〜♪　小羽〜ユウの分もよろしく〜」

　ルルカはのんびり言うけど……あれ、小羽絶対嫌な顔だよね……。

「……はい。飲んだら始めるからね」

　そう言われて渡されたのは白いティーカップに入れられた湯気がたってるミルクティー。

「ありがと」

　何を始めるのかはよく知らないがカップを受け取り自分の席へと移動する。

　——よく見ると、まわりはピクニックのような状態になっていた。

参照500突破オメデトウ!!!
私は……567を跨いだのです←

何かね、結構リリィちゃんが好き(*´艸｀*)

他の人もそう言ってる人多いなぁって思ったけど、私もその一人です(｀・ω・´)(笑)


題名も面白くて、こういうセンスがあるちほりんが羨ましくて堪りません(>_<)

此れからの展開もワクワクしながら読みます♪

更新頑張って!!!
……あんまり無理はしないでね〜( ^^) _旦~~

応援してます^^

それじゃッ(@^^)/~~~


byてるてる522

てるてる

ありがとー!!
567…おめでとさんです(｀・ω・´)

リリィちゃん結構人気(笑)
きっと本人も喜んでるよ(笑)

題名…すっごく長いんだけどね〜そう言ってもらえると素直にうれしい(*´∀`)♪

更新頑張ります！応援ありがとう！

これからもお互い頑張ろうね！

コメントありがとうございました！

ネタ切れです((

【▽番外編：魔王育成学校では元勇者と本気で戦うようです】
【▼小羽編】

「この学校では、元勇者の方と戦い、戦い方などを学びーー」

　つまらない。とっっってもつまらない。
　私、小羽は学校の入学式でとても退屈していた。
　隣に座ってるリミはしっかり背筋を伸ばして理事長の話を聞いてる。ーー理事長って言うか私から見たらただのおじいちゃんだけど。
　反対の隣に座ってるルルカは興味津々に聞いてるし、その隣のメイも興味津々に聞いている。よく飽きないよね、こんな眠くなるような話。私背もたれに寄りかかってるし結構あくび我慢してるんだけど？

「ーーありがとうございました。続いて、新入生退場ーー」

　あー……やっと退場できる……。この時間をどんなに待ったことか……。







「小羽〜！　帰ろ〜！」

　とりあえず用事がすべてすんだ新入生の私たちはもう下校の時間。
　回りにも同じ学年ーーと言っても年は違うけどーーの人が続々と帰っていく。

　今日のルルカはテンションが高い。
　私は凄く眠いから早く寝たいんだけどね……。

「うん、帰ろ」

　ルルカがテンション高いのには理由がある。
　ーーなんと、私たち四人全員が同じクラスだったのだ。
　こういうのって分かれるかな〜……とか思ってたけどみんな一緒って凄いよね。

「ーールルカ、メイ、はしゃぎ過ぎると転ぶから気を付けてね」
「はーい♪」

　リミの心配する声に二人はのんきに返事をする。
　リミって本当心配性だよね〜……。
　いくらあの二人でもテンション高いだけで転ぶはずなんてーー。

「「あっ」」

　ーードテンッ!!

　ーー嘘。転けた。二人同時に。
　二人同時って……ある意味すごいかも……。

「ほら転けた」

　リミ、そんなこと言ってため息出してるけど絶対笑い堪えてるよね？

「いったぁー……もう、こんなところに何がーー」

　ルルカはゆっくり立ち上がって転けたものに目を向ける。
　私も一緒に目を向けたけど、そりゃあルルカも固まるよね。

「なっ、なっ、何でバナナの皮があるの!?」
「ーーあ、ごめーん。これ、朝時間なくて私が食べ捨てたやつだ〜☆」

　ーーてへぺろ、っとやっているのはメイ。
　朝っぱらからゴミを道路に投げ捨てたの……？

「もうっ！　ゴミはゴミ箱に捨ててよ！」
「だってこの辺になかったんだもん☆」

　ーーダメだこりゃ。
　リミが指先で皮をつまんでぽいっと川の方に投げーーって、えぇ!?

「リミまで!?　って言うか川に!?」
「あー大丈夫大丈夫！　今ちょうど掃除してるところだからさ」

　ーーいや、確かに川や川の周りは今掃除中だけどね……。
　やっちゃダメなことはどこにでもダメなんだよ!?

ホワイトデー番外編！

【▽お返しは本人が望むものを】

　ーー３月１４日。
　世間ではホワイトデーと言うことになっていて、チョコを貰ったやつがあげたやつに返す日だ。
　もちろん、俺なんて関係ないと思ってたけどーー今年は違う。

「ゆーしゃさま！」

　今年の２月１４日、バレンタインデーの日にこのはしゃいでるやつ、猫田からチョコを貰ってしまったからだ。ちなみに箱の中身には猫型のチョコが入ってた。美味しかった。

「猫田……」

　猫田を見ると、あきらかに目はキラキラ輝いていた。完全に期待してる。

「何ですか？　お返しですか？　お命ですか!?　おめめですか!?」

　ーーぐぐいっ、と、猫田は近付いてくる。
　まずい。あきらかに最後のは違う感情も入っている。

「い、いや、体の一部じゃないんだが……」

　そう言い、隣においてある紙袋を手に取り猫田の前にやる。

「これ、お返し。……そこで売ってたものだけど」

　くいっ、と学校の近くのお菓子やさんを指差す。
　あのお菓子やさんはちょうど動物のがモチーフになっているので、この紙袋の中のものもそこで買ったのだ。

「うわぁーっ！　ありがとうです！」

　良かった。喜んでくれたみたいだ。
　ちなみに中には猫やリボンや花などの柄がついた丸い缶にキャンディが入ってるものが入っている。

「ふふっ、あとで早速いただきますね♪　それではっ！

　かなり上機嫌のようすで、猫田は紙袋を持って帰っていった。
　ーーこれ、返すのもすごい緊張するんだな……。世の中の男の皆さん、お疲れさまです。

ーーその後ーー

「あ、お返し貰ったんだ！　何だった？」
「可愛い飴です♪　みんなもどうぞ♪」
「ありがとーっ！」

　ーーねぇ勇者様。
　ホワイトデーのお返しの意味は知っていますか？
　マシュマロはあなたの気持ちには答えられない、マカロンは特別な人、クッキーは友達のままでいよう。
　ーーそして、キャンディーはーー

　ーー私もあなたのことが好きです。


ーー

あれ、これってもしかして((

リリィちゃんユウくんのこと好きなんじゃ…((

…ちなみに最後は、リリィちゃんが四天王のところに自慢しにいったところです。相手はたぶんメイちゃん。

…ところで皆さんはバレンタインにあげた方からお返しは貰えました？
　私は貰いました…と言っても幼馴染み(多分)からの義理ですけどね(笑)

…マカロン食べたい((なぜ

参照600突破！ありがとうございます！

…あ、500突破の部分気づいたのは二日前なんでそれよりもう少し前に突破してると思います。見つけたときは560ちょいすぎたぐらいでしたので…。



ネタが切れると番外編ぶっこみますので内容本編とごちゃごちゃにならないように気を付けてくださいねっ…！((


勇者学校も、魔王学校も、その他番外編も、れからもま見ていただけると嬉しいです…！

グダグダな文章ですがこれからもよろしくお願い致します！

こんにちは！

今回は大事そうでそうでもないお知らせを！


ただいまより！

オリキャラ募集を！

始めます！！


出るのは少し先になりそうですが…見習い魔王さんを募集します。

四天王たちのボランティアを！

オリキャラ募集用紙は前と同じところに書いておきますのでよろしくお願いします。

たくさんのご応募お待ちしております！

ハルさん

初めましてっ
おもしろい…!?
あっ、ありがとうございます!!自分の趣味を詰め込んだ作品なのでそう言われると嬉しいです…(*´∀`)♪

質問について。
名前を変えているのは、私の事知っている人が私の名前を見かけて、もし便乗やら同情やらあったら嫌だなぁ…と、思いまして。
ないと思いますが…私もたまに知り合いがコメントしている作品を読んでみたりするので…とか…そんな感じですね。文章に表すの下手ですみません…。
自分がそうなのに何で他人は嫌なんだよ、と今自分でも改めて思いました。
中傷なんて…とんでもない、自分でも改めて感じたことがあったので全然平気ですよ…！

ファン…嬉しいです…ありがとうございます…！少し照れてます(笑)

更新、頑張らせていただきます！コメントありがとうございました！

P.S.ところどころ文章おかしいところがありますが見逃してください…すみません←

僕なんかに返信ありがとうございます(*^。^*)
成程…たしかにそうですね。考えてみると確かにって感じです。
僕でもそれを聞いたら同じ判断をしますね。
ご丁寧に本当ありがとうございます。
作者様には迷惑をお掛けしてしまい申し訳ないです。
これからも、がんばって下さい。大好きな作品なので応援しております

追記。
ネット上で敬語を使うのって大事だと思いませんか？最近よく思います

ハルさん

いえいえっ…!!
自分でも何でだろうと思ってたので…←

だっ、大好き!?
わわっ、ありがとうございます…!!
春休みに入ったので更新速度もあげられればいいなと思います…!!

追記について。
う〜ん…私は敬語を使うのは大事かな、と思います。
いきなりため口で話されても何かなぁ…と。
これは私が思ってるだけなのですが…多分多くの人がそう思ってるかな、と。曖昧ですみません…。
やっぱり初対面の方や、あまり話したことない方などは敬語で話すのが良いかと思います。
長文すみませんでした…!!

ーーーーーーーーーーー

作者、ついに春休みに突入しました…!!（正確には今日が終了式だったので明日から）
12日間だけですが…暇人な私は更新速度をあげたいと思います…!!

ユウくんの誕生日過ぎてますが気にしないでください←←

それと、四月からは更新速度が今よりも落ちるかも…です。いや、今も遅いんですけどね。
ちなみに二年生になります。中学二年生です。
今年は勉強に手を抜いて遊んでばっかりだったので少しでも成績をあげようかな、と。無理かもしれませんが←←

でもこんなこと忘れて普通に来るかもしれませんが(笑)←←

まぁ…明日からはきちんと更新できれば…と思います。

オリキャラ待ってます!!←
コメント待ってます!!←

これからもよろしくお願いします…!!

番外編

▽サプライズにはハプニングがつきもの!?



　三月二十四日。
　この日は、俺七瀬ユウの誕生日だった。
　親や姉、友達からたくさんのプレゼントが送られてきて……充実した誕生日、だったが期待してた四天王たちからのプレゼントは無し。
　いや、俺あげたよね!?　猫田だけだけどあげたよね!?　正直言って、お返しのプレゼントがくるんじゃないか……と期待してたのだが……。
　二日たった今日も、何の変化も無し。

　それで、いつも通り教室に行ったわけなのだがーー。

　パアーッン!!

「!?」

　教室に入るなり、大きな破裂音と火薬の臭い。
　これって……アニメとか漫画で見る……。

「ユウ、ハッピーバースデー！　遅れてごめんね！」

　視界に、リボンや紙が舞うなかにクラッカーを持ったルルカが入ってきた。

「はい、これプレゼント！」

　渡されたのは手のひらサイズの膨らんだ小さな袋。
　早速リボンをほどき、中を開けてみると……。
　中に入っていたのは、勇者のコスプレをしたクマのマスコットだった。

「ありがと……」
「どういたしましてっ」

　剣と盾を持ってて、きちんと鎧と兜も装備している。かなり可愛いクマだ。

「ユウ、私からはこれ」

　次に渡してきたのは小羽。
　袋は結構大きめのサイズ……かな。

「いっ、家にあったから持ってきただけで……別にユウのために買った訳じゃーー」
「あー、昨日買ったやつ？」

　頬を赤く染めながら言ってる小羽の言葉を遮って言ったのはルルカ。空気、読もうよ…うん。
　あれっ、でも小羽ってさ……。

「はあっ!?　ち、違う違う！　家にあったの!!」
「小羽照れてるーっ！　ツンデレだー！」
「照れてないっ！」
「照れてるよねー……完全に」
「リミまで!?　あんたたち、いい加減にしなさいよ!!」

　ーーうん、思った通りツンデレだわ。
　意外な一面を見てれラッキーかも？

「ユウ、はいどうぞ」

　次に渡してきたのはリミ。
　袋の大きさは、ルルカと小羽の袋の間くらい。

「二人とも、ありがと……中身はーー」

　さっき貰った小羽の袋と、今貰ったリミの袋を順番に開けてみる。

　中身は、小羽は本でリミがストライプのマグカップ。
　ちなみに小羽の本には〝To become a brave man〟……〝勇者になるために〟と書いてある。

「すげぇ……三人とも、ありがとーー」

　礼を言おうとルルカと小羽の方を向くとーーまだやっていた。

「違う!!」
「ちがくない!!　小羽はツンデレっ!!」

　ーー全く、低レベルな争いだ。隣にいるリミも苦笑いをしてる。

　でも、サプライズって楽しいしーーこういう意外な一面も見れたし……ラッキーかな。

ーーーーーー

どこがハプニングだよ←←