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プロローグ……。

___2019.1.11（大安吉日）

世界は、東京オリンピック開催を翌年に控え、活気に満ち溢れていた……。
だが……
平和が代名詞と言われたこの国も、遠い過去の話。
今では、すっかり外国人マフィアが入り浸り……平然と犯罪が行われる。
若者達もまた、海外の影響を受け、テロだのアーミーだのって……毎日が忙しい……。
例えば……隣で酒を飲むこの街の治安を守る刑事さえ、街の人々からして見れば、どこの国の出身者かもわかりゃしない……。

※ここから主題歌流れまーすw
ONE OK ROCK で the beginning!


__今、
僕が居るこの場所は、血の繋がらない姉の経営するガールズバー。

［フリースタイル］だ。

繁華街の雑居ビルに、店を構えている。


ここでの姉の名は、ジュエルウイング（源氏名）。

店内は旧式の船室を思わせる様なレトロな雰囲気だ。
僕はいつもカウンターの壁際に座る。
物語はここから始まる……。


『カケル君！この写真を見たまえ！』

スーツ姿のこの男、名前はシュガーキヨ、外国人刑事だ。
流暢（りゅうちょう）な日本語を話す。

『何何？エッチなのはＮＧよ！』

ジュエルウイングが口を挟む。

『違いますよwお姉さんw』

苦笑いするシュガーキヨ。

『カケル君！見たまえ！』

『え？はあ……はい……』

テーブルの上に置かれた3枚の写真。

『なんすか？これ？全部バス事故ぢゃないすか？』

『そうだ……連日の度重なる大型バス事故のな……しかし私が注目したいのは……コイツだ……』

シュガーキヨが指差す所に、不思議な格好の人物……。

しかも全ての写真にソレは写っていた。

『なんすか？このペンギンみたいな奴w……あれ？……この写真……バスの色と形がそれぞれ違うけど？もしかして全て別の現場なのにコイツが居るって事ですか！？』

『よく気づいた！流石はプロファイラー竹倉カケル君！』

『あはは……どーもです プロファイラーてw自称ですけどね……趣味てきなw』

『お！そうだ！ジュエルちゃーん！カケル君にも何か一杯やってくれ！』

『あいよー！って言いたいとこだけど……カケルはまだ高校1年生よんw……代わりに私が頂きまーすwキヨさんゴチw』

カンパーイw

カウンターで繰り広げられるいつもの光景だ。

それから、シュガーキヨの独壇場の語り口だ。
手振り身振りの武勇伝。

『ふーんそうなんだーw』

するとジュエルが写真を覗き込み驚愕する！

『ちょ！』
（キヨさん！コイツってアイツ！？）
小声で話、店の奥を指差す。

ジュエルの指差す方向を振り返ると、店の端っこの席には、見るからに怪しい者がいる！！
手を使わずストローでhotミルクを飲むペンギン。

いやペンギン風の人w

椅子に、ちょこんと腰掛け、末広がりに長いラッパ状の袖は、非常に長く床スレスレに垂れ下がる。

腰を掛けている為、解りづらいが、Aラインで裾がフレアー状のフード付きのローブに身を包み、店内にも関わらずヘルメットを被り、マフラーストールで顔を覆う。
ストロー1本だけの隙間を開けてw
そして、丸いビンテージゴーグルをかけている為、顔が認識できない。
背中に金属製のバックパックを担いでいる。
やたら姿勢が良いw

『ブッ！！なんやねんアイツ！めっちゃ怪しいやん！職質しろと言わんばかりやんけ！！』

驚くシュガーキヨ！

するとシュガーキヨを引っ張り、ヒソヒソと話始めるジュエル。
（あの人変なの open前から店の前にいて一言も喋らないの……んでhotミルクpleaseって書かれたカードを見せてきて……それから ずっとあの状態w多分ストローは自前ねw）

『怪しすぎダロ……よく店に入れたな……』
頭を抱えるカケル。

『んんー！絶対！ヤバイ人に違いない！！ウインちゃん！テキーラ！』
シュガーキヨが景気づけにテキーラを頼む。

『あいよ！って！なんでウインちゃん？急にw』

『ジュエルウイングのウインぢゃね？？』
1人ノンアルで冷静なカケル。

『なるほどwそこ抜粋する？w……はい！おまちw』

……こんなやりとりw

シュガーキヨはテキーラをshotで一気に飲み干す！

カン！

shotグラスを勢いよくテーブルに置いた！

『プハーーーッ』
そして、勇み足で謎のペンギン野郎に詰め寄る！


カケルとジュエルにも緊張が走る！

何やらゴチャゴチャと、職質を始めるが、突然、謎のペンギン野郎がブチ切れシュガーキヨを2、3発蹴り飛ばし逃走！！

※と、ここでBGM流れまーす。
Acid black Cherryのピストルでーす。

緊迫モード開始！

一旦CMでーすw……つづく