コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: ガンソルジャー マキノ ( No.21 )
日時: 2016/03/29 06:27
名前: ワタル (ID: Pk4hF4gE)



僕らは、紙袋に穴を開け、顔を隠して走った……。

※注意、タイムリープしたカケル目線。


助けに来てくれた、僕ら(ややこしいけど、タイムリープしてない方の)は妙にハイテンションだ。


邪教徒の狂った信者が、平気で斧なんかを振り回し、襲いかかるモノだから、日本刀を持った松潤パイセンが、まるで時代劇の殺陣の様に斬りまくる!

姉貴も、容赦なくワルサーPPK(アンクルに忍ばせる、小型リボルバー)で迫り来る邪教徒を撃ち殺した。

ここは、中庭のある四角いタワー状のマンション跡地だ。

僕らは下でもなく、上でもなく、ちょうど真ん中辺りの階にいた。

屋上からも罵声や、叫びと、乾いた銃撃音が鳴り響き、
下の階からは、怒号と、爆発音が木霊する。

察するところ、上の階は、ガンソルジャー(マキノ率いる少数精鋭部隊)対 邪教徒。

下の階と、建物の外は、ガンソルジャー(暴動する烏合の勢)対 機動隊の様だ。(シュガーキヨ情報)



撃たれた邪教徒が、中庭に落ちていく。

何故か、邪教徒は弱く、それぞれが死に様にこだわりを持っている様子だ。

斬られても、無意味なポージングを取り、なかなか死なない奴もいた。

わざわざ階段まで行き、転げ落ちる奴もいる。

さらに、全然物語と関係の無い、血で書かれたダイイングメッセージを書いて息絶える者……。


「誰が誰に送ってんだよ……このメッセージ……」

そこには、血文字で[おかずクラブ]と書かれていた……。


と!

その時!

急に静かになった後、
一発の銃声と悲鳴が聞こえた!


僕らは一斉に、中庭に振り返った!


屋上から、誰かが撃たれ落ちて来る!

周りの空気や悲鳴、叫び声からして、恐らく対立する双方のどちらかの大将クラスの大物が、撃ち落とされた!


僕らの視界に少女が見えた!

「マキノ!!」「マキノ!!」

その一瞬見えただけにも関わらず誰かが叫んだ!

松潤パイセンだ!

発せられた声は2つ。

紙袋を被った松潤パイセンと、日本刀を持った松潤パイセンだ!

直後2人は、顔を見合わせる!

紙袋の松潤パイセンは、秒速で顔をそらすが、日本刀を持った松潤パイセンは、目を見開きガン見だ!


いろいろマズイ!

僕は何もないのに叫んだ!

「アレは!!!!」

中庭を指差す!

皆が一斉に注目した!

(……マズイ……この後どうする……)

中庭に指を指したまま、苦笑いをしながら僕は、「なんてね〜」などと言いながら振り返ると、全員が驚きのリアクションで中庭を覗く様に駆け寄る!


「え?え?なに?」


向き直った僕の眼に映ったのは、牧野さんを抱き抱えて上昇していく、あの空飛ぶペンギン野郎の姿だった……つづく


ED曲
Kis-My-Ft2で、eternal mind。

次回 最終回 拡大スペシャルで、お送りしますw