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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 謎嫌い探偵の事件簿 ( No.3 )
- 日時: 2016/01/31 18:05
- 名前: 相楽 (ID: g1CGXsHm)
それからまもなく、悠はバイトからの帰り道のコンビニに寄るとその情報誌を見つけた。
「シャラン……か。」
誌名を読み上げてから手に取り、お会計を済ませた。
家に帰っていつものように夕飯の支度を済ませて、遅い夕食を食べながらパラパラとめくった。
「おっ」
すぐにそのコラムは悠の目に留まった。といっても、紙面の下の方に小さく何行か載っているだけだった。
ライターの名前もしっかりと印刷されていた。
「三橋加奈子……。」
どうやら、この女性ライターが市内で気になったものだったりオススメのものなどを細々と紹介するようなコーナーのようだった。
今月号のこのコーナーの題名は、平成のホームズ、と銘打っていた。
『平成のホームズ!
皆さんも一度ならテレビ、漫画、小説なので目や耳にしたことはあるでしょう。イギリス人作家が書き上げた推理小説の主人公、シャーロック・ホームズはこの世に現れてから100年以上も経つ今も世界中で愛されているキャラクターです。
しかし、彼はあくまで二次元の人であって、現実世界に生きるものではありません。
ですが、この私、以前妙な事件に巻き込まれたとき、見てしまったのです。平成のホームズを!
瞬時に全てを見抜く洞察力、不可解なパズルのピースをあっという間につなげてしまう推理力を兼ね備えたその人物はまさしく平成のホームズのよう!
その名も市内在住の瀬名葵さん。
今後も彼の活躍に期待です!=文 三橋加奈子』
悠はシャランの連絡先を探した。すぐに電話番号は見つかり、メモをした。
明日の朝、悠はこの人に連絡を取ろうと心に決めた。
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