PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂人彼女の可愛いところ。 ( No.1 )
- 日時: 2016/02/04 22:09
- 名前: 青空苹果 (ID: dDPEYPay)
僕と彼女は正反対だ。
まず名前。僕の名前は青山春真で、彼女の名前は赤山夏乃。青と赤、春と夏。この名前で僕たちは知り合った。
「ねえ。君の名前ってすっごく私と正反対だよね!」
あの時はまだ普通だったと思う。
次に得意分野。僕は成績はよかったけれど、幼い頃から運動だけはどうしてもダメだった。それに比べ彼女は成績は悪いけど運動は大好きだった。ああでも、滅多に運動をしない僕と同じくらいに彼女の肌は白かった。
それと表情。僕はあまり笑顔を見せないけれど、彼女はいつも笑っていた。表情を変えないという点では同じだったけれど。
そして何よりもその性格。
彼女は、とことん明るかった。どんなにテストの点が悪くても底抜けの笑顔見せる。それに比べて僕は、そんな風に喜んだり明るく振舞ったりしなかった。いや、できなかった。
そんな感じに正反対の彼女のことが、僕は好きだった。
へらへらとした笑いじゃなくて、たまに見せる底抜けの笑顔が眩しくて、大好きだった。自分よりも輝く太陽に____魅せられたように。
そんな彼女に僕は告白した。これ以上思いが溜まれば爆発しそうだったから。彼女は笑顔でいいよ、といった。想定外の即答に僕は拍子抜けしたけれど、別に嬉しかったからそれでもよかった。
大変なのは、それからだった。
きっかけは知らない。いつからか彼女はよくわからない行動をし始めた。いや、元々彼女はバカだったが__それが拗れたというか。例えば、彼女の弁当は常にお見本のようなお弁当、だったのだがある日___真っ黒だった。何か海苔が大量に乗っていた。そしてその中身は衝撃的すぎて覚えてない。寒気がする。
そんな彼女の不可解な行動は続いた____が。
それでも僕は彼女が好きだった。
PR