ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

お題：埋まらぬ段差の365日 （しろの さん）

第14話「埋まらぬ段差の365日」

卒業式まであと3日。

4日後にはもう、私はこの学校にはいない。



楽しかった。

息の合う友達や仲間ができた。

勉強もそこそこ出来る方だったし、部活にだって打ち込んだ。

念願だった大学にも合格し、充実している。



でも。



心の奥底に沈めた想いがひょっこりと顔を出す。



本当に、このまま終わってしまっていいのだろうか。





どうして、私は365日遅く生まれなかったのだろう。

どうして、たったの365日、どうしても埋めることができないのだろう。





私は、彼が好きだ。



二年生の春、新入生の中にいる彼を見て、私は恋に落ちた。



彼は私の所属する陸上部に入ってきた。

最初は嬉しい気持ちでいっぱいだった。



けれど、うちの部活は上下関係が厳しい。

いくら近づきたくても、

先輩、

というだけで距離を置かれてしまう。







もう、とっくに諦めるつもりだった。







でも、なんで今、心がこんなに寂しいのだろう。







「…。」



私は二年生の教室に向かって歩き出す。







埋まらない、365日。







埋めることなんてできない。







ただ、







この気持ちを伝えに行こう。


《作者コメント》

しろのさんよりいただきましたお題、「埋まらぬ段差の365日」より書きました。
あんまり上手くないですね…本当に。
力不足を感じます。


しろのさん！
お題ありがとうございました。
なんだかパッとしなくてすみません。
またしろのさんの所にリクエストしに行きますね！