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恋人ですがなにか?part3(真夜side) ( No.4 )
日時: 2016/02/13 17:32
名前: 雪ウサギ (ID: pR7JxfSl)


新垣 真夜(あらがき まや)

それが私の名前。

3年で生徒会長を勤めてる。

だから場をまとめるには使える手はつかわなくちゃね。



入学式。こうなるとは思っていたけど、いや、去年もそうだったから分かってはいたけど、悲鳴と雄叫びがすごい。

早く体育館行けよ。と心の中で呟きながら元凶の二人組を見る。

西沢 弥生と西川 晴臣。

まさに美男美女。口が悪いところも、面倒くさがりなところもまさにそっくりだ。

それで付き合ってるとかいうんだからまたなんとも言えない。

似た者カップル。

ちなみに二人とは同じクラスだし、二人は選挙で選ばれて生徒会にも入っている。

だ、か、ら。外に出るなっていったのに。

仕事は外に出ないことって言ったのに。

はぁ。とため息をはくものの、手を繋いでいる二人を見て顔が緩む。

ラブラブだなぁ。見てて恥ずかしいよね、あれ。

あー、憎いー。彼氏も好きな人もいない私に喧嘩売ってんのか、あいつらは。

しばきたい。殴ってやりたい。

そんな事を思っていたら

「しまった。二人を外に出しちゃいけないんだった!」

ふと聞こえた間宮の声。

私は振り返り間宮を見る。

副会長、間宮 膤。

彼は私を見ると焦って目をそらした。

そらされた事、二人がラブラブな事、周りがうるさいこと、体育館に誰一人行かないこと。

イライラがつのり、気づけば大声で

「今なら体育館に行くと二人と写真とれるよー!」

そう言っていた。

あ。と思った時には遅かったが効果は抜群で皆が我先にと体育館に向かっていった。

満足だ。

さすが真夜!天才!使えるものは使わなきゃよね!

そう頭の中のミニ真夜ちゃん達が騒いでいる中、カップルがこちらつめよってくる。

妙に迫力があり困る。

「真夜、どういうつもり?」

「新垣。理由によっちゃあ、しばくよ?」

美しい顔して言ってくる二人に笑う。

仲がいいんだからまったく。

そして私は当たり前のように

「いってらっしゃい。文句なら、間宮によろしく。」

シレッと言うと

「えっ!?ちょ、新垣ぃっ!!」

間宮が顔を真っ青にしてこちらを見た。

これぐらいはしなきゃ気がすまない。

二人にボコボコにされろ。

そう思っていると、いつの間にかいなくなっていた二人。

恐らく体育館に向かったのだろう。

証拠に二人がいなくなった瞬時に間宮が私にくいかかってきた。

「あーらーがーきぃー?どういうつもりだ!?」

真っ青にしながら叫ぶ間宮に笑いを押さえきれずに腹を抱えて笑う。

「てめっ!俺が殺されるんだぞ!あー、やべぇ!どうしよ!」

一人で焦る姿ばまさにバカだ。

「新垣!俺が死んだらお前、困るだろ!?」

「いや、別に?」

即答した私に項垂れる間宮。

可笑しかった。

「死んでこい、間宮。」

笑っていえば泣きそうな顔をする間宮。




可愛いと思ったのは秘密だ。

「あらがき………。お前、胸がないことバカにしたの怒ってんのか?気にすんな。貧乳の方がっていってぇー!」

「………死ね。」

「おま!そこけんのは反則だぞ!」

「貧乳で悪かったわね!死ね!クソナルシ!地獄に落ちろ!ドM!」

「そ、それは言い過ぎなんじゃ……」

「消えろ!触るな!菌がうつんだろ!菌が増殖する!てめぇの分際で酸素を使ってんじゃねぇ!二酸化炭素を吸え!」

「え?呼吸するなってこと?光合成はできねぇよ!」

「死ねぇぇぇぇっ!」

「あだっ!いた!ちょ!タンマ!痛い」




仲がいいのはお互い様。