コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 幽霊ガール・エンカウンター! ( No.7 )
日時: 2016/02/24 06:55
名前: 青空苹果 (ID: dDPEYPay)



全身の鳥肌が立ち、慌ててその場から飛び退いた。そこには子供の影。ゆらゆらと嘲笑うかのように揺れている。するすると影の手が伸び、私の足に絡みついた……



「邪魔だ。」


その一言とともに、影は消え去った。もうそれは綺麗に。そしてきょとんとする私のすぐ側には、

『うげぇ、さっきの! えーっと…………悠なんたらくんっ!』

そう、あの悠なんちゃらくんである。悠の後は忘れた。悠なんちゃらくんは鬱陶しげに私を見た。

「あの影がお前を吸収したら除霊が余計に面倒になる。だからお前を助けた、いいな?」
『うんうん、わかってるよ、スーパーウルトラ美少女幽霊ガールの私ならね! 助けたいよね! んで、悠なんたらくんはなんでこの学校に来たのかなー? お姉さんに聞かしてねー?』

「お前を成仏させるためだ。」

悠なんたらくんはびしっ!と私に指を突きつけ、睨みつけた。
慌てて距離を取る私。影に続いて二人目の敵が……!

『意味わかんねーよ!? え、普通こんな可愛い子成仏させようなんて思う!? 思いませんよね全国の皆様あああ!! いやいやいや絶対成仏しっなぁあーいっ!!』


「普通自分で言わないと思うけどねぇ〜! まあ確かに可愛いんじゃないのぉ?」

明らかに悠なんたらくんと違う声色に、私は振り向いた。そこにいたのは先ほどの……なんたら春ちゃんであった。春の前は忘れた。