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Re: 観覧車】短編集【青春エピ聞かせて下さい!】 ( No.64 )
日時: 2016/04/13 21:26
名前: 湯呑ゆざめ (ID: HT/LCIMm)

≫愛して恋して、心を見せて。




ねえ、貴方は何で私をこんなにも愛して下さるのかしら。

ねえ、貴方は何で私をこんなにも恋して下さるのかしら。






私は、英国の姫。今日もヴェールを被り、衆人の憧れの視線に

晒されながら、ただひたすらに睫毛を伏せて俯いて。

耐えて耐えて、息苦しくなる。

でもね、貴方は同国の貴族で皆と同じだと思っていたの。けれど、

違かったわ。あなたは優しくて、丁寧で、あの時初めて、



ー   心がほどけるのを感じたの。



それから、たくさんお話をしてたくさん愛し合って、幸せでしかたなかったのよ。

毎日が祝福されるようで、貴方に頭を撫でられるたび、世界が

私を受け入れてくれるようで、あの頃とは大違い。

でもね、気づいてしまったの。

あなたは、私と目をずっと合わせてくれないことに。
       ・
いっそ、気づかなければよかったのよね。

ねえ、貴方?



何故、心を見せてくれないのかしら?
   ・・・・・



不思議で不思議でならないの。けれど、貴方を手放す気なんて全く
                     ・・・・
無いのよ?




end