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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 『空恋』短編集*リク募集中!! ( No.13 )
- 日時: 2016/03/25 16:09
- 名前: K(*^▽^*) (ID: Uj9lR0Ik)
『青空の未来地図』
「ねぇ、好きな人いる?」
いつもの帰り道。
土手の上を歩きながら君の顔を覗きこむ。
「さーねー」
「きちんと答えて」
ムスッとした表情で睨むと、いつもの笑顔で笑い返す。
「そっちはいるんで〜すか?」
「うっ、、!」
痛いとこついてくるなぁ。
「今はこっちが聞いてるんでしょ!」
「今はこっちが聞いてるよ?」
ダメだ、口喧嘩になると勝てない。
「〜っ、、。ケチ」
焦らさないで。
そんなこと言ったら君はどう思うかな?
バレちゃうかな、君が好きってこと。
「だって、、気になるんだもの」
「、、、。」
少しすねてそっぽを向く。
「何で?」
「え」
君の方を振り返ると土手の草原に寝転がっていた。
「制服汚れるよ?」
上から顔を覗く。
「風、気持ちいいよ」
ソヨソヨと君の前髪が揺れる。
「、、。」
黙ったまま隣に体育座り。
「好きな奴ってどんな風に思えば好きな奴なの?」
「え、、そんなの、、き、聞かないでよ」
膝に突っ伏して横目で睨む。
「プッ、顔真っ赤」
「う、嘘!」
「嘘。」
「なっ!////」
君が起き上がって伸びをした。
「〜っ!気持ち良かった」
「近くにいるとドキドキしたり、、」
「、、ぇ」
「それだけで嬉しかったり、、だよ」
「プッ、アハハ!」
「あんたが聞いたんでしょ!」
「ご、ごめん、怒るなよ」
「、、、///ばか」
「、、じゃ〜、、いるかも」
「そ、、、う」
なんだ、いるんじゃない。
「教えてほしい?」
「別に良いよ」
「今、じゃあそうだわ」
「ぇ」
「///分かるだろ!」
未来のことなんか分かんないけれど。
一面に広がる青空を見上げれば
前に進める気がする。
『私、君が好き』
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