コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 約束の剣Ⅰ ( No.10 )
- 日時: 2016/03/31 21:34
- 名前: アウリン (ID: cx1920xY)
〜#8〜
どれだけモンスターいるんだ。
うじゃうじゃ、うじゃうじゃ。気持ち悪いくらいたくさんいる。
おかげでかなり慣れた。今は私自身がレベル8で、武器、防具もレベル8だ。
モンスターを倒したらアイテムが手に入る事があり、シェルも手に入る。
武器や防具の強化には必ずシェルがいる。
キャラクター、つまり私自身のレベルが上がれば装備もレベルアップできるが、今は私がレベル8なので装備もレベル8が限界。
この戦闘の間に、いくつかの<スキル習得の書>を貰った。
何の書なのかは書かれていないし、ダブる事がよくある。まあ、ダブった分は売るから良いんだけど。お金大好き!
えー、今のところ、<結界>や<ヒール>に、なんと<魔力増加>、さらに今ソロである私には関係ないが、味方のHPの回復をする<エリアヒール>などの回復系補助魔法。
さらに、攻撃魔法である「何とかボール」は火、水を習得。スマッシャーは水、カッターは風、など、他にもいろいろあるが主にこれらを使っている。
そして今手に入れたのが<無咏唱の書>。何故かこれだけはきちんと何の書なのか書いてあった。
早速モンスターが出てきたので咏唱せずにイメージだけで魔法を放つ。
思ったよりも早い。
魔術師は呪文を唱える間が一番危険だ、と、私の好きなキャラクター、あの女戦士が言っていた。このスキルがあればイメージ通りに魔法を使えるのか。
イメージ通りという言葉から、ふと、その女戦士の使っていた魔法剣を思い浮かべる。
そう言えば、魔法剣って存在するのだろうか。
これは見たところ普通の剣だ。
普通の剣に魔法をかけると、失敗して壊す可能性がある。これは町で武器おじさんに聞いてみよう。
私はおとなしく元来た道を戻り、早速おじさんに聞きに行く事にする。
と、3人のハンター——つまりは冒険者——がバカでかいスライムと対峙していた。
腕輪を確認。今まで出会った事がなかったから気付かなかったけれど、モンスターと同様、ハンターたちもレベル、HP、MPが見えるようになっているようだ。
私は自分のHPやMPを確認。魔力増加スキルを早いうちに手に入れたので、さほど魔力は減っていない。
「大丈夫?」
スライムの後ろから声をかける。
「っ!あなたは?」
「今行くから待ってて!」
許可はもらっていないが、明らかに苦戦しているし、よく考えればここは結構森の奥だ。モンスターが手ごわくなっているのは確か。
それなのにあのハンターたちのレベルは3なのだ。無謀にもほどがある。
3人のハンターのHPはもう半分をきっている。
対して、ビッグスライム——欄に書いてあった。そのまんまの名前だ。……手抜きなのか?——は残り6割。僅差だが、ハンターたちが負けるだろう。
……となれば、私がする事は一つである。