コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 約束の剣1 ( No.6 )
- 日時: 2016/03/20 16:42
- 名前: アウリン (ID: cx1920xY)
〜#4〜
まず、この世界にはモンスターがうじゃうじゃいる。この城下町を出れば、周りはモンスターだらけだそうな。ついでに、この国の名前はハルスリア王国。今はアレア女王がこの国をおさめている。
そして今や、この国は絶滅の危機にさらされており、その原因は魔王。
過去に5人の英雄たちが封印した魔王が目覚め、近くにあったこの国を侵略し始めているのだとか。
まるっきりゲームである。まさによくある設定。さすがの私でもこのくらいの設定は分かる。
武器を買うと、鞄から装備する。と、背中に何か固いものが当たった。先ほど買った「ノーマルソード」だろう。
<クエストを達成>
チャラン♪と音が鳴ってクエストの達成が告げられた。さらに同じ具合で防具を買う。
<戦闘をしてみましょう>
——戦闘。
きったーーー!戦闘だぜベイベー!
城下町を南門から出て、10秒ほど歩くと、目の前に緑色の怪物が出てきた。右上にはスライムと書かれている。
……スライムってあれか。理科の実験とかで作る、時間が経って硬くなったらスパッ、ブチッってなるやつ。
まだ柔らかい時にはちゃんと形も変わるし、絞ったら水が出てくる。今目の前にいるやつはやわらかそう。緑も鮮やかだから気持ち悪くないし。
<普通に攻撃してください>
はいはい、ふつ……なんだって!?
普通に攻撃しろ!?どうやって!?
私がおたおたし始めると、スライムがこちらに向かってきた。げぇっ。
唖然として突っ立ていると、スライムの形が変形して、触手がパンチ!痛いのかと思ったらそうでもなかった。見たところ怪我も無いし、ちょっと衝撃が来ただけ。
触手は相変わらず攻撃してくる。
ふと気になって手を横に振った。
おお、HPはちゃんと減っている。悲しいくらい少しずつだけど。
ちなみに普段はこの表示は出ない。出したいときには手を横に振る。そうすると状況が確認できる。そんな仕組みだ。
まあ、このまま突っ立ているわけにもいかないし。
私は背中の剣を抜く。
あら、思ったよりも軽い?
現実で私がこんなものを持てるはずがない。そこはやはりゲームと言ったところか。
「はっ」
勢い良く剣を振るう。
すると、スライムの触手が吹っ飛んで空中で消えた。
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春休み初日だー!なのに宿題とかふざけんなー!?
宿題に追われながら過ごす春休み……数学の問題テキストの表紙には、<夏季必修>って書いてありました……。
……うちの学校の先生、酷い……