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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋人ごっこ ( No.1 )
- 日時: 2016/04/18 19:34
- 名前: 川魚 (ID: .KVwyjA1)
#into
ーー好きです。
体育館裏、日が落ちかけた夕方。最終下校時刻までは余裕があるのでまだ体育館の中でバスケットボールの弾む音、バレー部のスパイク音が賑わっている。
そんな中でかきけされることなく耳に届いた、たった四文字の言葉は確かな響きを持っている。
俺はこれに応えなければならない。
たとえ、その応えが相手を傷付けることになろうと・・・・・・。
彼女は、そう・・・・・・ごめんなさい。こんな事で呼び出したりして、この後バイトだよね? 遅刻しちゃうよ?
涙を堪えた声音で言う。
「・・・・・・ほんとごめん」
彼女の前まできてそう言い残し彼女の横を通り過ぎる。
謝らないでよ、と彼女の泣いた声が胸に響く。
この後バイトだって知ってるならこんな時間に呼び出すなよ。
恋人ごっごなんだから終わりがあるってわかってんだろ?
ーー泣くなよ、戻りたくなるから。
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