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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 雨のち晴れの恋愛模様。 ( No.33 )
- 日時: 2016/07/11 15:41
- 名前: ももたん ◆hjAE94JkIU (ID: RKif8kSb)
晴れの章 1『なんだ、わたしのかんちがい』
「えっ…」
「…わお」
私と明里、絶句。
だって、だって…その…目の前にある光景は
「あっ、思い人ちゃん!」
「あ、心結の部のエースくんの思い人ちゃんじゃん」
水城先輩と、先輩の同級生の黒田先輩のデート!
「ふ、二人はお付き合いしていたんですか?っていうか、何ですか思い人って!?」
そう、さっきから二人そろって思い人思い人って言ってるけど、私が誰の思い人なんですかーっ!!?
「まあまあ落ち着いてよ」
「…落ち着きます。なのでさっきの説明をしてください」
「ワー…メガワラッテナイ…」
*
「そうなんですか…?」
「そう。そーゆーことだよ。ね、心結」
「そーなの!いやぁ、でもまさか両思いだなんて…」
「そ、それは言わないでください!恥ずかしいです!」
二人の話を要約するとこう。
まず、水城先輩と黒田先輩は何か月か前からお付き合いをしている。
で、今日の初デートに緊張していた水城先輩が、井上君に「黒田君がデートの時言いそうなことを言って!予行練習したい!」と頼んで練習していた。
それが、私の勘違いの原因を作り出した、
「心結、今日もかわいー」
「は、恥ずかしいから、やめてよっ」
あの会話。
で、井上君は私に好意を持っている、と…。
つまり…その…えっとぉ、両想い、ってわけで。
「ま、井上も君から告白されて断りはしないだろうから。告白しても大丈夫だよ」
「そうそう!じゃあ頑張ってね!」
前向きなお言葉をもらって、二人と別れる。
そのあとは、カフェに入って明里と告白の計画を練る。
告白に計画を練る必要があるのか、と思うけど、念には念を。
っていうか、こうしないと心配だし。
——そして、この計画を実行するのは…明日。
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