コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 『君の笑顔は変わらなくて。』 ( No.8 )
日時: 2016/05/04 13:36
名前: K(*^▽^*) (ID: GlabL33E)

《第四話》 

「皆に紹介するね!はい。どうぞ」   
琴葉の肩をぽんっと叩くと自己紹介が始まった。
「長谷川琴葉です。どうぞよろしく」
すると皆を指さし確認し始めた。
「えぇと里穂と俊介と、、うーんと」
琴葉が頭をかきながら悪そうに幸樹を見る。
「幸樹。あ、田中」
「あぁそうそう、幸樹だ」
思い出した、思い出したと幸樹の背中をバンバン叩いている。
「あ、ははは」
「長谷川さん、いや琴葉」
「!」
里穂がスッと琴葉の前に手を差し出した。
「私達、気が合いそうだ」
「、、いじれそうな人が多いからね」
ガシッと手を掴んで幸樹にニヤッと笑いかけた。
「お前らどこで分かち合ってんだよ、、ってか俺見るな」
・・・・
「琴美、委員長やる?」
前の席の里穂がクルッと後ろを向いて聞いてきた。
「委員長?」
三時間目となると学級の係決めが行われた。
「私はいいよ」
「何で何で!似合ってるよ?」 
委員長はリーダーシップのありそうなしっかりした子がやるもんだよ。
私なんかがやったらどうなるか、、。
「よーし。そろそろクラス委員決めるぞ」
その瞬間教室の空気が一気に静まる。
「立候補いるか?」
すると女子達が後ろを向いて話し出す。
クラス委員かぁ、大変そう。
わぁ、男子でもやりたいって子いるんだぁ。
偉いな〜感心するなぁ。
「委員長は、、よし決まったな。後は副委員長だな」
副委員長なんかあるの?
へぇ、知らなかった。
「おい、誰かいないのか?」
委員長がすんなり決まったというのに誰も手を上げようとしない。
これは長引くぞ、、皆聞いてないし。
「、、、、、」
私が思った通り時間だけが過ぎていく。
もう二十分は経ってるよ。
「水原。お前やってみないか?」
突然で言葉を失った。
「、、は?先生っわたしは」
「頼むよ。そんな大変な仕事じゃないし、大丈夫だから、な?」 
先生が目の前でそんなこと言ったら断れないじゃん。
「で、でもっ」
それにここで断ると皆からの視線が、、厳しい。

「、、、、はぁ」

「わ、分かりました」
「おぉやってくれるか!」
トホホ、、まさかこうなるなんて。
もうやだ、、。
机に頭を突っ伏していると後ろから男子の声があがる。
「せんせ〜い」
「ん?なんだ」
「田中君を推薦したいんですけど〜」
ふざけた様な声で言う男子に皆の視線が幸樹に集まる。
「はっ!?おい、やめろよ馬鹿っ!」
「そうだぞ、ふざけて推薦するのはダメだ」
先生がそんなこと言ったら私はどーなのさ。
心の中で愚痴を言ってると先生が幸樹の前まで来ていた。
「でも、田中やってくれないか?」
「はぁ!?」 
十分後、ついに幸樹も折れて了解した。
「よーし、副委員長は水原と田中な」
黒板に先生が安堵した様子で私達の名前を書く。
教室に拍手が起こる中で、私と幸樹は皆と違う空間にいた。

Re: 『君の゛笑顔゛が好きだった。』 ( No.9 )
日時: 2016/05/04 13:00
名前: 桧 譜出子 (ID: XOD8NPcM)

こんにちは!!
桧 譜出子と申します!!

先程はコメント、ありがとうございます!!

話は飛躍しますが、Kさん、是非私とお友達になってください!!

プロローグの最後の文が、なんだかぐっと来ました!!

Re: 『君の゛笑顔゛が好きだった。』 ( No.10 )
日時: 2016/05/04 13:15
名前: K(*^▽^*) (ID: GlabL33E)

桧 譜出子さん
‾‾‾‾‾‾‾
コメントありがとうございました!
嬉しい、、(T_T)
是非、お友達になってください!

また、桧さんの小説いきます!

Re: 『君の゛笑顔゛が好きだった。』 ( No.11 )
日時: 2016/05/04 22:04
名前: 桧 譜出子 (ID: WqtRIGcg)

Kさん、ありがとう!!
小説、ウェルカムです!!
いつでもどうぞ!!

Re: 『君の゛笑顔゛が好きだった。』 ( No.12 )
日時: 2016/05/07 08:55
名前: K(*^▽^*) (ID: y68rktPl)

「琴美すごいよ!」
「よっ、副委員長!」
里穂と琴葉が私の机を囲んで騒ぎ始める。
「笑い事じゃないよ」
まぁ、なっちゃったもんは仕方ないか。
終わったことは終わったことだし。
「今日は四時間だからラッキーだね」
「そうだね」
三人でロッカーへ向かうと幸樹が男子と話していた。
「ハハッ!幸樹残念」
「マジで最悪、、お前ら何なんだよ!」
副委員長のバッジを恨めしそうに見ている幸樹にプッと噴き出してしまった。
「ふふっ」         
「あ、水原」
バッジを机に置いて私達の方を見て顔を赤くする。
「田中も副委員長かぁ」
「でも良いじゃん。琴美とだしさ」
里穂が幸樹の肩をつつく。
「何言ってんだよアホ」
「え、何。幸樹まさか「違う!俊介誤解だ!」
幸樹が神田君の口を塞いで里穂を睨む。
俊介?あぁ、神田君か!
へぇ、二人共もう仲良くなったんだ。
「俊介君かぁ」
クスッと笑って呟くと幸樹がこちらを振り向いた。
「あぁ、神田やめて俊介にした」
「なら私もっ俊介君にしよう」
「俊介君?俊介でいーじゃん。呼び捨てで」
里穂が途中から首を突っ込む。
「だって何かさ、そう呼んじゃうんだよね」
・・・・
(幸樹side)

「幸樹達、今日一緒に帰らない?」
長谷川が俺の方をニヤニヤしながら見てくる。
コイツら何か俺、無理だ。
うん。
「俺、見たい番組あるか「俊介もだぞ」
宮内が咄嗟に口を挟む。
「別に良いけど」
「なら玄関集合な」
長谷川にビシッと仕切られ俺と俊介は顔を見合わせため息をした。
「幸樹」
「ん?水原どうした?」
「何かゴメンね?帰り、一緒に良いの?」 
長谷川達の後ろ姿を苦笑いで見ながら申し訳なさそうに言う。
「全然良いよ」
「ほんとっ?」
パアッと目を輝かせていつもの笑顔になった。
「嬉しいなぁ、じゃあ後で」
ぱたぱたと慌ただしく去る後ろ姿にクスッと笑ってしまった。 

「まぁ、いいか」

さっきまで憎らしかったバッジを宙に投げてキャッチしてみせた。