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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 2人のダミー ( No.6 )
- 日時: 2016/04/30 08:57
- 名前: マル彦 (ID: 21zier3A)
【第六話、添田と徹】
「添田、ちょっと待て」
「はい」
ライブが始まる直前、俺は誘拐事件から解放された添田に声をかけた。
「お前がいない間、頑張ってた奴がいるんだ。社長の喧嘩に巻き込まれて大変だっただろうけど、今日は自分の中で一番のものにしてほしい」
添田と徹の努力を背負って、と心の中で付け足した。
添田は、よく分からない、といった表情を一瞬見せたが、すぐに笑顔になって、
「頑張ります」
と大きな声で言った。
やはり本物の添田は凄かった。
添田と徹の二人の努力の結晶と同じくらい、輝いて見えた。
決して二人の出し物は上手い!と言えるようなものではなかったが、それでも、俺の中では最高に綺麗なものとして映っていた。
また、二人に会えたら、今度は添田と徹としてデビューさせてやりたい。
【完】
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