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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 哀愁物語ー愛を誓ってー ( No.24 )
- 日時: 2016/06/22 16:15
- 名前: 夏目 織 ◆wXeoWvpbbM (ID: /uXIwxRd)
- 参照: ちほりん→とらじ、澪羽、*織*→夏目 織、リザ、桜里
*第四話
甦った魔王はその魔王の子孫で、今も世界を闇に閉ざそうとしているらしい。
そこで、その魔王を倒すよう命じられたわけだ。
「私はこれで失礼します。パウロさんはどうぞごゆっくり。この後のお話はお父様からお聞きください」
「あっ……ありがとうございました」
姫様は少し会釈をして部屋を出た。
残った僕は、部屋を出ることもなく、再び目をステンドグラスへと向ける。
とてもきれいなステンドグラス。剣を掲げた勇者ラルス。勇者ラルスの周りには仲間と思われる者たちの姿もある。
ーー少しだけ、旅に出るのが怖くなってきた。
情けない、けど僕もラルスみたいになるのじゃないだろうか。愛する人たちと最期は出逢えなくなるのだろうか?
まだ、そんな大切な人に出逢ってない。けど、長くなる旅ではきっと出会うはずだ。
ぐるりとステンドグラスを見回して、僕は部屋をあとにした。
「王様」
姫様がおっしゃってた通り、今後のことを聞くために。
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