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一章一話

須藤淳太。俺は、幼馴染やったアイツに恋をしてもうた。
絶対好きじゃないと思うてたのに、もう気づいたときには諦めれんくなって、目で追いかけてしもうて。
今日、ようやく好きやって気づいたん。
でも、チキンな俺は好きって伝える気もないねん…。
この気持ちに気づいたら、もう緊張しまくるやん。
「はあぁ…。」
「わっは、おっきいため息やなぁ」
俺が顔を上げたら、目の前にはアイツガいた。
俺が恋している藤堂美香子。
俺はそのまま固まってもうて、体温が上がったのがわかって。
「淳太？聞いてるん？」
「き、聞いとる。」
幼馴染やし、ちゃんと話せよったのに、めっちゃ意識しとる…。
あぁ、いつになったら好きって言えるんやろか。
大好きやってな。