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Re: 新ドラゴンクエスト【ドラゴンの血と魔女の血】 ( No.4 )
日時: 2016/06/26 22:54
名前: マクラ・支援学校 (ID: /NsG2i4v)

第3話
【人を信じない少年】



ここはサーム村。この村は小さくて
あまり住んでいる人達は少ないが
とても自然豊かな村。

この村に人間達の優しさや、信頼。
それらすべてを信じれない少年がいた。

女の人1「まだあの子、私達を信じてないの?」

女の人2「えぇ。」

男の人1「俺達もあまり、関わらない方が良い。あいつは普通の人間じゃないのだから。」

男の人はまだ昼だと言うのに
酒を飲んでいた。

女の人1「確かにあの子は、私達人間と違う。でもあの子だって本当は辛いはずよ!」

一人の女の人は、悲しそうな顔で言う。

女の人2「確かにね。悪い人間達に実験されてほしくもなかった力を手に入れてしまった。そのせいで皆からは化け物扱い。どうにしかしてあげたいけど、私達にはどうしようもないわ。」

そう言い終えると、後ろから声がした

少年1「へへっ、あいつ死んだよな。」

少年2「あぁ。」

その言葉を聞いた一人の女の人は、尋ねた。

女の人1「さっきの言葉、どういう意味?」

少年1「さっき俺達、外でいつものようにあいつをいじめ((じゃなくて遊んでたら魔物達が俺達を襲ってきたんだ。」

少年2「だからあいつをおとりにして、ここまで逃げてきたんだ。」

一人の女の人はそれを聞いて、怒鳴る。

女の人1「ダメじゃない!あの子、本当は心優しい子なのよ?それを見捨てて自分達が生き残るなんて卑怯がすることよ!」

女の人2「それに貴方達、さっき【いじめ】って言ったわよね?またあの子をいじめたの!?」

そう話していると村の入り口で大きな音がした。
村人が全員行くと、魔物達がいた。

少年1「うわぁ!に、逃げろ!」

一人の少年はそう言いながら逃げる。
村の皆はパニック。
村人達が必死で逃げている最中
一人の少女が転んでしまった。
魔物に追い付かれ、もうダメだと思った
次の瞬間!

魔物「ギャァァァァァァァァァァ!」

魔物が悲鳴をあげて、そのまま倒れる。

?「ふぅ、弱い魔物だね。」

その声は村の入り口から聞こえてきた。
全員が村の入り口を見る。
そこには少年が本を開けながら、呟いていた。

少年1「お前、俺達を助けてくれたのか?」

少年は本を閉じると、言った。

?「.....勘違いしないでよ。僕は君達2人に復讐するために、さっき襲ってきた魔物達を操っただけだよ。でも僕の計算ミスで、関係のない子に怪我をさせるとこだったから、精霊に力を借りて魔物を倒したんだ。」

少年は言うと、魔物に近づく。

?「...うん、この魔物はもういらない。研究データもとれたし、今度はどのモンスターで君達2人を襲わせようかな?」

少年は笑いながら、言う。

少年1「この...化け物が!」

少年2「この村から、出ていけ!」

?「へぇ〜、僕にそんな態度をとるんだね。人間って言うのは本当にあわれな生き物だよ。まぁ、僕もそのうちの一人だったけどね。」

少年が呟くと、本をまた開いた。

?「開け、闇の精の扉。シェイド。」

そこに現れたのは暗い闇のような精霊。

?「シェイド、あいつらを殺せ!」

シェイド「...了解した。」

そう言った直後2人の姿はなかった。
あるのは少年2人が着ていた服だけだった。
当然、2人の少年の母親、父親達は泣く。
そして少年に言う。 

女の人3「お願い、あの子を返してよ!」

男の人2「返せ!」

そんな言葉に少年は目を閉じながら呟いた。  

?「うるさいな。お前達もムカつくから、殺してあげるよ。シェイド、やれ!」

シェイド「......了解。」

またそう言った直後、2人の親達は消えた。
あるのは2人同様、服だけだった。

?「うんうん、死んだ死んだ。あっ、シェイド、もう帰ってもいいから。」

少年が呟くと、シェイドは姿を消した。

?「この村にいたらうざいだけだし、僕この村から出ていくよ。またね。」

少年は言い終えて
その場を去った。