コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

とある双子の姉と弟は、異世界へ落ちてしまったようです。 ( No.13 )
日時: 2016/07/13 16:45
名前: ももたん ◆hjAE94JkIU (ID: YkDMB6yu)

取り敢えず、真ん中のまっすぐ上る階段を上がってきた。
上がった先には、左右に長い廊下と、等しい幅で並ぶたくさんの扉。
きっと何かの部屋なのだろう。

「まず右から行ってみる?」
「そうだね。右から見て回ろう」

とりあえず、端に行くまで扉には触らない。
扉の隣にはプレートがあって、「101号室」「102号室」などと書かれている。
そして、所々「エリカ」とか「ユウ」とか人の名前が書かれている。
名前を見る限り、男女は関係なさそうだ。

「…やっと端まで来たわね。階段に戻りながら、扉を開けて見ていく?」
「うーん…どうしようか。でも、2回3回も来るのは時間の無駄だし、扉をあけながら行こう」
「わかったわ。じゃ、まずはそこからね」

「135号室」と書かれたプレートがある扉をそっと開ける。
…誰もいない。部屋には机とベット、ソファとクローゼットなどの家具しか置かれていない。

どんどん開けていく。
そして、「111号室」と書かれたプレートのある扉を開ける。…と

「キャッ」
「うわ、まぶしい!」

白く輝く、強い光が目に飛び込んできた。
姉さんと僕、二人そろって腕で目を隠す。

ヒラリ

光が消え、何か紙のようなものが落ちる音がする。

「…手紙?」

紙を拾ってみてみると、それは「Mr.X」とだけ書かれた手紙だった。