コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

とある双子の姉と弟は、異世界へ落ちてしまったようです。 ( No.15 )
日時: 2016/07/13 16:59
名前: ももたん ◆hjAE94JkIU (ID: YkDMB6yu)

「Mr.X?誰よそれ」
「僕に聞かないでよ…。とりあえず中を見てみるか」

特にのり付けなどがされていなかったため、開けるのにはてこずらなかった。
中には、1枚の紙。

「To.カレン レン…?なんで僕たちの名前を…」

—————
To.カレン レン

やあ、こんにちは。
君たちは、ついさっき「堺の穴」、つまり、突然現れた大きな穴に落ちて、今ここにいるんだね?

私はこの屋敷の主人だ。名前は明かさないでおこう。
3つのミッションを成功できた時のご褒美として教えるからね。

…さて、というわけで、君たちにはある「3つのミッション」を受けてもらう。
私はこういうことが大好きなんだ。少し付き合っておくれ。

ではまず、「第1ミッション 大迷路」だ。
屋敷のロビーに大迷路を用意した。階段を降りたら、すぐに迷路の始まりだ。
迷路の中で、君たちにはあるものをとってきてもらいたい。
それは、白く輝く、透明なダイヤだ。

それをもって屋敷から出られたら、ミッションは終了。

成功を祈っているよ。

Mr.X

—————

「…はあ。姉さん、どうやら僕たち、とても面倒なことに巻き込まれてしまったらしい」
「そうね。本当に迷惑。でもまあ、やらないとさらに厄介なことになりそう。しょうがないからやりましょ」
「そうだね。じゃあ、降りようか」

タタタタタンッと階段を駆け下りる。
いつの間にか、あの無駄に広いロビーには、一面に黒い幕が張られている。
きっとあの下に迷路があるんだろう。

「入口…ここかな」
「そうね。えっと…ダイヤを探すのよね?」
「そう。そのダイヤをもって外に出ればクリアだ」
「わかったわ。じゃ」
「うん、行こう」