コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: とある双子の姉と弟は、異世界へ落ちてしまったようです。 ( No.16 )
- 日時: 2016/07/29 16:11
- 名前: ももたん ◆hjAE94JkIU (ID: EoZogUA7)
第2章 第1ミッションは大迷路。
「…ど」
「「どこここぉぉ!!」」
迷路に入って約5分、僕と姉さんは早速迷った。
だって、この迷路思っていたよりはるかに複雑!
「これって、出られなくなったらどうなるのかな…」
「や、やめてよ姉さん。そんなこと言わないで」
「で、でも、どうしても気になるわ」
「そうだけど…。あっ、そういえば、手紙に「堺の穴」とか書いてあったよね」
僕は、話を変えたくて、無理矢理別の話を始める。
「そういえば、確かあったわね。私たちが落ちてきた穴が堺の穴だっけ」
「うん、そう。堺、ってことは、ここは僕たちがいた現実世界ではないのかも」
「つまり、ここは非現実世界…ってこと?」
「うーん…まあそういうこと。もっと簡単に言うと、『異世界』」
そんな話をしていると、僕のつま先に何か硬いものが当たった。
「なんだこれ…」
それを拾い上げる。
「あっ!」
先に声をあげたのは、姉さんだった。
「これ、手紙に書かれていたダイヤじゃない?白く輝いてるわ。それに透明」
「本当だ。にしても、小さいなぁ…」
「そうね。これ、運がなかったら見つからなかったわよ。1問目から意地悪ね」
姉さんの言うことはもっともだ。こんな小さいの、運がなければ見つからないはずだ。
「まあ、見つかったから良しとしようよ。とりあえず、次は出口に向かわないと」
「そうね。見つかったから許しましょ。出口…。来たのは…えっと」
「向こう。北だったから」
「なんでそんなの分かるのよ」
姉さんが、むっとした口調で言う。
「コンパスを持ってきてたんだ。たまたまね。で、迷路に入る前見たってわけ」
「そう。じゃ、入り口が北ってことは、出口は南ね。迷路に入る前、階段から見た位置だと、入り口と出口は正反対の位置にあったわ」
「そうだね。じゃあ、南はこっちだ。行こう」
コンパスだけを頼りに迷路を進む。
すると、段々派手な門らしきものが見えてきた。
きっと、あれが出口だ。